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一段落がつき、私達はやっと学園祭をまわりはじめた。
光くんは私の手をギュッと握る。
もちろん私も握り返す。
たまにヒソヒソと聞こえてくる女子大生の声。もちろんみんな言うことは同じだ。
女��｢ねっねぇ、光くん？一緒にいる子は彼女？｣
もう何回目だ。光くんは有名で友達も多いから歩いてるとすぐ話しかけられる。話しかけられる内容はほぼ同じだけど。
光｢そーだよっ！Aちゃんは俺の最高の彼女！｣
なんて言って光くんは照れながらへにゃあって笑う。私はそれを横で見るのがたまらなく好き。
光｢ねっ！Aちゃん！ここいっぱい可愛いキーホルダー売ってるよ！入ろっ！｣
私が好きそうなキャラや形のキーホルダーがたくさんあった。
光｢ここ来て良かったね！Aちゃんこゆ感じの好きそう(笑)｣
A｢うん………すんごく好き………｣
私は売り物を見るのに夢中になっていた。
一通り見て、ようやく私は外に出た。
A｢ちょと遅くなっちゃったごめん！｣
光｢ううん！それよりさっ、手ぇ出して〜｣
A｢んっ？｣
よく分からなかったがとりあえず手を差し出した。
すると光くんからは可愛らしいキャラのキーホルダ
ーを渡された。
光｢お揃いの〜！｣
やってやった感が半端ない顔でこっちを見てくる光
くん。
A｢わぁぁあああ…ありがとうっ｣
光 ｢思い出は作るもの!!｣
彼がそう言ったのはきっと猫のキーホルダーを切られたことを知っているからだ。アレにも思い出はつまってる。けどそれを見て思い出に浸るんじゃなくて、"思い出は作るもの"。
きっとシャイな彼は『気にすんな』って言いたかったんだろう。
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作者名：りんごちゃん | 作成日時：2017年3月17日 13時
