第77話（ライダーside） ページ6
ライダーside
一連のことを終えて、今日のことは忘れよう、と布団に潜り込もうとベッドに向かう。
どうせ一人で使うんだろ、と簡素なベッドにしたせいか二人分の体重を乗せたベッドのスプリングがギシッと音を立てた。
…Aはもう寝ちまったのか…？
ラ「……。」
そーっと起こさないように、顔を確認する。
『……。』ｽﾔｽﾔ
綺麗なAの顔には、まだ乾いてない、涙のすじ。
ラ(泣いてたのか…？)
…いや、思い当たることなんて、何も何もないはずだ。
何を思ったか俺はAのゲソを撫でてみる。
ラ「……」
ボーイとは違う、艶のある深い色合いのゲソは、触れるだけでなく、見ているだけで俺をおかしな気持ちにさせる。
そのまま、ゆっくりとAに覆いかぶさるような体制になる。
ぎしっ…。
Aの寝息が感じられるほどに距離は近くなる。
ラ「……っ///」
バトルの時みたいに、心臓の鼓動がどっどっ、と高鳴る。
男にこんなことされてんのに…こいつは本当に無防備だな、とさえ思う。
起こさないように俺は手をAの頬にそっとあてて、ゆっくりと唇まで移動させる。
ふにっ、とした唇からは時々、温かい息が漏れてくる…。
ラ(…このまま、キスしちまったらどうなるんだろうな…。)
良からぬ思いつきが頭に浮かぶ。
いや、ダメだ。それだけは、いけない。
ここでAが起きたら、きっとこいつは俺に幻滅する。
「気持ち悪い」「そんなつもりはない」とか…いっそのことそんな風に拒絶してくれれば、俺だって諦めがつくかもしれない…。
しばらくAの唇の柔らかさを指でふにふにと堪能しながら、自分の唇を近づけてみる。
『………。』ｽｰ…ｽｰ…
ラ「……。」
もうあと2�僉�近づいてしまえば、唇は触れ合うだろうか。
さすがにAも何か体に感じたのか眠りながら
『…ん…ぅう…。』
とうめきをあげる。
ラ(…ま、まずい…！)
と思った俺は慌てて離れる。
幸い、Aは起きることなく、また寝息をたてはじめる。
もう少し、この匂いと熱を感じていたいとも思ったが、これ以上は俺がおかしくなりそうだったから、ぐっと我慢する。
ラ(…これは…やばいだろ…。)
うるさく高鳴る心臓を抑えながら俺は布団に潜り込み、Aに背をむけて、眠った。
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メガメガネ - あの、裏置き場ってどこですかね？いなりさんの 作品一覧で探してもなかったです私の勘違いだったらすいません。できればでいいのですがＵRLを張っていただけると助かります！ (2022年10月3日 1時) (
レス) id: 3b559118bb (このIDを非表示/違反報告)
JCひっちゃん - ハルさんに賛成しまーす！ (2019年12月6日 22時) (レス) id: 821d0f24ba (このIDを非表示/違反報告)
☆コロイカ大好きなハル☆3DS用(プロフ) - 二話更新！たっぷり妄想させていただきました…(ないとぉぉぉ///おうじぃぃぃ///)ライダー様はどのような姿でもイケメンですぅぅぅっ！！ライダー様、結婚しましょ← (2019年12月5日 22時) (レス) id: df6dc439d5 (このIDを非表示/違反報告)
いなり(プロフ) - ☆コロイカ大好きなハル☆3DS用さん» ありがとうございますうう( ;∀;)存分に妄想してやってください…( ;∀;) (2019年12月4日 21時) (レス) id: edd73da740 (このIDを非表示/違反報告)
☆コロイカ大好きなハル☆3DS用(プロフ) - ついに4！！！！おめでとうございます！！！これからも、楽しく(そして、脳内で妄想しながら)見させてもらいます！！！ (2019年12月4日 21時) (レス) id: df6dc439d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いなり | 作成日時：2019年11月7日 19時
