Twelve こくはく ページ13
「お邪魔するよ、イルミ♥」
「……ヒソカ？ お前今日な用事って…」
「この子とだよ♥」
「あ、Aもどき」
『本人ですけど！？』
幸い、キルアは居ないようで。
少しホッとした反面、あの子がいないとヒソカ絶対長居するだろうなぁ〜と心配している。
「随分、すっきりした部屋だねぇ◆」
『女子のくせにって思ったでしょ』
「いいや？♧」
……そっちから話し掛けてくるくせに、私が応答すれば少し嫌な顔するピエロ。
なんなんだこいつは。気まぐれだな。
「今日は一日中ここにいるからね♠」
『え"っ』
「うん？♧」
『なんでもないです』
……無言になる。
ヒソカは、ひたすら何もしないでベッドに背中を預ける。
「…Aはさ◆」
『……うん？』
沈黙を破ったのは、ヒソカ。
「どうして、ダイエットなんかしたんだい◆」
『ええ……す、好きな服が着た、くて？』
「……そうじゃなくて」
「本当の理由を知りたいよ、ボクは♠」
何気なしに、ヒソカの糸のような目とぶつかる。
…その目で見られたら、弱いんですよねえ、私。
『……ヒソカに、恥かかせたくなかったんだ』
「……うん？◆」
『顔も見た目も性格も平均的な私が、こんなに格好いいヒソカと並んだら、趣味悪いって思われちゃうでしょ、ヒソカ。
だから、少しでも痩せてヒソカに迷惑かけないように、』
「A♧」
横たわりながら、黙って聞いてるヒソカにぼそぼそと伝える。
…最後まで言おうとしたら、そこで名前を呼ばれて反射的に口をつぐんだ。
「ボクは、その平凡な君を面白いと思ってる♥
気取ったそこらの女より、飾らない君は本当に魅力的なんだよ♠」
『……あはは、ありがとヒソカ。
お世辞でも元気出た』
「………………ちゃんと言わないとわからないか◆
……ボクは、君が好きだって言ってるんだよ♥」
―…思考が、一時停止した。
ヒソカが……私を、好き、って？
「………え？」
「Aが好きだ♥」
ふつふつと感情が表に出てくる。
いきなり何を言い出したかと思えば、この男。
『……冗談もいい加減にしてよ！
何も取り柄ないんだよ、私！
今まで恋人だって一度も、』
「そういう君が好きなんだよ♥
愛想が良くて、フレンドリーで寛容で……◆
ころころと変わる表情が、スゴく面白いんだ♥」
『……っ』
「ね、だからさ」
「ボクと、付き合って、A♥」
そんな言葉に、私は黙って俯く事しかできなかった。
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おそらまめ@個人経営(プロフ) - れおなさん» うわあああ素敵なコメントを頂いて僕も嬉しい限りです…！また機会があればヒソカの新作作りたいと思ってるのでその時も是非お願いしますね！ (2017年12月14日 6時) (
レス) id: 0b0bec3b96 (このIDを非表示/違反報告)
れおな - 素晴らしいヒソカをありがとうございますほんとにもうわたしの好み理想どストライクなヒソカでしたおかげで明日も生きていけます本当にこんな素敵な作品を生み出してくださってありがとうございますうぅう(落ち着け) (2017年12月12日 19時) (レス) id: 3fff1d4b8d (このIDを非表示/違反報告)
おそらまめ＠大学生(プロフ) - みさん» もう最後はめちゃくちゃ詰め込みましたけれども…！ 最後までお読みいただきありがとうございました！！ (2016年11月6日 23時) (レス) id: b11d7f77c2 (このIDを非表示/違反報告)
み - なんだかんだ幸せな感じで終わってて面白かった！ (2016年10月17日 10時) (レス) id: 05c76846ea (このIDを非表示/違反報告)
おそらまめ＠大学生(プロフ) - hshshshsさん» わぁ…！ 何て嬉しい褒め言葉でしょうか…。ありがとうございます、更新頑張ります！ (2016年8月24日 7時) (レス) id: b11d7f77c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おそらまめ
| 作成日時：2016年2月1日 0時
