罪と罰が21つ ページ26
『ねぇ、弔。もし、もしだよ？此方に(ヴィラン)に僕以上の人が来ても、弔は、弔達は僕を捨てたりしない？
僕はこの、弔達と過ごす日々に依存してる。
でもきっと、更に深く沈むことを恐れてる。
兄さん達みたいに捨てるんじゃあないかって、必要なくなったから、もう見なくなるんじゃあないかって。
酷く依存したモノを失った時程の苦しさは何に比べようとしても比べられない位辛いんだよ、僕がそれを一番理解してるからね。
だから、弔。どんな事があっても、僕を愛して？
僕を、弔の色に染めて？
言葉で、行動で、愛を、僕に刻んで？」
すがるように弔の手を少し強く握り、求める様に弔を見上げる。
弔は心底嬉しそうに、まるで一生の願いが叶った様な幼い子供の様に笑っていた。
弔は愉しそうに歪められた唇を開いた。
「曉志、やっぱお前サイッコーだよ。
俺が、俺達がお前を捨てる？愛さない？下らない冗談だな、曉志。
俺達はお前の兄貴共とは違うって、最初会った時も言ったろ？
それにもっと、もっと依存すればいい。
俺達も、お前ナシじゃあ生きられない体になってるんだ。
例えお前が此方に飽きてきたとしても、抜けたいと思っていても、逃げられない様にお前の首輪を強く、きつく締め付けるよ、そのまま締め殺す様に。
更に愛して欲しいって？
欲張りだなぁ。まあ、その言葉が聞けるのを何れだけ待ちわびた事か。
やっと、お前を自由に愛せれるよ。
曉志、愛してる。愛してるなんて言葉だけじゃなぁんにも埋まらない位足りない程愛してる。お前の細胞一つ残らず、身体の隅まで。
俺にもっと依存しろ曉志。大丈夫、安心して俺に堕ちておいで。
依存している者同士、何時までも狂った様に愛し合おうぜ。」
そう囁いた弔の声はねっとりしていて、僕を捕まえたら二度と離さない様な声だった。
僕は何をぐだぐだと悩んでいたのだろうか。
弔が、弔達が僕を突き放すわけがないじゃないか。
僕は無意識に口角を妖しく吊り上げていた。
そしてどちらからも距離を近付け、そして優しく唇を合わせた。
弔の唇は薄くてかさついていたけど、柔らかくて暖かかった。
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のの(プロフ) - とても面白かったです。続きが気になります。 (2021年3月1日 13時) (
レス) id: bbc8c4dd61 (このIDを非表示/違反報告)
1412 - とても面白いです！更新頑張ってください！ (2020年2月13日 2時) (レス) id: 3da10796f2 (このIDを非表示/違反報告)
アソパソマソ(プロフ) - おおかえりなさい！でいいのか分かんないんですけど、笑 待ってました！！！更新再開嬉しいです、頑張ってください(*´▽｀*) (2019年9月8日 15時) (レス) id: d3c81cb62a (このIDを非表示/違反報告)
霧狐ｰﾑｺﾝｰ(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます！ちょっと発狂しようかと思いました笑、また今度の更新を楽しみに待っています。頑張ってください、！ (2019年9月6日 0時) (レス) id: 1036fcd1e5 (このIDを非表示/違反報告)
チイナ(プロフ) - あっすきなやぁつです。なんとなんと私ヒロアカ全然知らんですがな。でもこんなに惹き付けられました！それだけすごいと言うことです！応援します。更新待ってますね！ (2019年7月3日 15時) (レス) id: f759a37db1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき汰 x他2人 | 作成日時：2018年6月9日 22時
