嫌いじゃないのに、

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次の日


終業式があるため、司は学校へ向かう。学校へ向かいながら考えていたのは出かける場所。昨日の夜から永遠と考えているが、なかなかまとまらない

「(うーむ…やはりここはフェニックスワンダーランドか…？しかし、どうせなら違う場所でいい思い出を作らせてやりたい…)」

悶々と考えながら一人で頭を抱える。出かけるのは明日なのになかなか決まらない。


「あれ？天馬先輩？」

「む？おお！白石か！」

「そんなに考え込んでどうしたんですか？」

いつも朝から騒がしい司がヤケに静かで、かなり心配になった杏が、司に聞く

司は一瞬言うか迷ったが、後輩に心配をかけたくない！と思いつらつらと話した


「なるほど……うーん…そうですね〜…」

司と一緒に、杏も頭を抱える。Aは杏とも仲がいいが、なかなか考えが読めない子だと杏は認識している

「やっぱり、クリスマスですし…イルミネーションとかどうです？」

「おお…！それはいいな！！イルミネーション……
はっ…！！確かフェニックスワンダーランドはクリスマスに特別なライトアップがされるはず…！」

必死にスマホで調べる司を見て、杏は笑みが溢れた


「(天馬先輩、本当Aのことになると必死だなぁ…
それくらい、天馬先輩にとって特別な存在なのかな。)」

司は杏の視線に気付いたのか、杏の方を見た。そしていつもの笑顔を浮かべる

「ありがとな！白石！！お前のおかげで決まったぞ！」

「はい！上手くいくといいですね！」

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