銀雪戦隊スノーマン -14- (ページ6)

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ショウタ「え、何で?」

タツヤ「知らない!」

書類の上に突っ伏し大きなため息をついた。

タツヤ「もう3年くらい居ないからね、俺。そろそろ彼女欲しいよ。」

ショウタ「クリスマスの時期だし、なんか奇跡起こるんじゃね?」

タツヤ「そうであってほしいよ…はあ…」

ショウタ「よし、夜勤と交代。帰ろ。」

夜勤の職員が制御室にやってきたので、すかさず身支度を済ませて立ち上がった。それを見たタツヤもゆるゆると立ち上がる。

タツヤ「帰るか…俺も。」

スノーポリス雪氷発電所ロータリー 17時半

ヒカル「よし、終わった。」

コウジ「終わった～!」

ヒカル「そうだ、ちょっとこっち来て。」

設営を終え、ふうっと一息をついたコウジ、レン、ラウールの3人はヒカルに導かれ、ロータリーへ。

レン「わあ…大きい…」

ラウール「レプリアには無い木だ…」

コウジ「これが、スノーポリス名物の大クリスマスツリー!そうやろ?」

ツリーの高さは50m程はありそうだ。てっぺんははるか遠くの大きなモミの木が置かれている。既に電飾が巻かれ、点灯するだけだ。

ヒカル「そうそう。このツリー無しでは、スノーポリスのクリスマスは語れないからね。」

腕を組んでツリーを見上げていたヒカルの表情は優しかった。

コウジ「前の大会ぶりのスノーポリスやから、ツリー見るのホンマに久しぶりやわ。」

ラウール「点灯はいつなの?」

ヒカル「点灯式は明日の18時。」

レン「明日が楽しみ。」

コウジ「そうやなあ。俺も楽しみ!」

ヒカル「今日はお疲れ様だったな。先に帰ってていいよ。俺、機材の片付けあるから。」

ラウール「分かった、じゃあお疲れ様です!」

コウジ「おつかれー!」

レン「お疲れ様でした。」

スノーポリス市街地

ショウタと別れ、タツヤはひとり家路を急いでいた

タツヤ「…ん?」

道の真ん中に、白いドレスを着た金髪の女性が立っている。何か困った様子できょろきょろとしていた。

タツヤ「何か、お困りですか?」

?「発電所のクリスマスツリーを見に行きたいのですが、道に迷ってしまって…」

タツヤ「良かったら案内しましょうか?」

?「良いのですか、お忙しそうだったのに…」

タツヤ「良いですよ。行きましょうか。」