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第廿肆話 ページ27

義勇side


急に倒れたあいつを


俺はとっさに抱えた




水無瀬一族の敷地に入った瞬間

あいつは倒れた



これが





”記憶の遺伝”





の最中なのか?









俺はお館様に言われたことを思い出していた









耀「今回の任務は小夜と一緒にやってくれ」




小夜?



確かそいつは



鬼になった剣士だったか?



義「どうしてですか?」



耀「その子は


水の呼吸に大きく関係している」







耀「だから、水無瀬の里を調べてほしい


今までかなり長い時間を置いてしまったが



あそこにはやはり何かある


どうして水無瀬が滅びることになったのか


それを調べるために



小夜はきっと力になってくれる






たのんだよ」









水無瀬小夜。





どんなやつだと思ったら




水無瀬の生き残りで、




鬼になったのに




生きていて、





最終選抜で半分以上の鬼を倒して、






半月を経たずして



甲になった








やはり、ちがう




俺なんかと、ちがう





助けられて




弱いのに柱になってしまった




俺とはちがう





あいつは俺よりも実力があるはずなのに



甲のまま







どうしてだろう









強いやつが柱にならず



弱いのに柱になってしまった俺が




他の柱と肩を並べて歩いて行くなんて




できるわけない









そんなことしていいわけない









俺は静かに自分の拳を握りしめた

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作者名:千夜 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php  
作成日時:2019年4月14日 11時

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