2 ページ4
A「やぁシルバーくん。」
シルバー「Aさんこんにちは。」
A「元気そうでなによりだよ。」
シルバー「は、はぁ…」
リリア「これこれAよ余りシルバーを揶揄うでない。」
A「揶揄うだなんて人聞きの悪い。」
リリア「シルバーが困っておるのじゃ。」
A「おやそれは失礼。」
リリア「……学園生活は楽しいかのぅ?」
A「楽しいよ?」
リリア「…その"作り笑い"やめるのじゃ。」
A「……"癖"で。」
リリア「やれやれ重症じゃのう。」
シルバー「……"何故心から笑えない"?」
A「……うーん、"楽しい"んだけどね。困ったなー。」
"前世の罪"が原因だなんて口が裂けても言えない夏油傑は誤魔化す…そう"心の底から楽しめないそれが夏油傑の罰"。"大量虐殺は許されざる行為"。天は夏油傑に罰を与えた…のかもしれない。夏油傑は"仕方がないと諦めていた自身は罪人なのだから"。
A「シルバーくん?」
シルバー「……"やっぱり理解出来ない"。"あなたはいい人だ"。」
A「……シルバーくん?」
シルバー「あなたは良き人。俺にいつも優しくしてくれる良き人。なのに…なぜ…」
A「……"シルバーくんは優しい"ね。」
困った顔をする夏油傑にシルバーは悔しそうな顔をしていた。だって彼はシルバーにとって"命の恩人"なのだから。
A「じゃあねシルバーくん。」
シルバー「……苦しい筈なのに…なんで…」
リリア「シルバー…」
マレウス「虚しいものだなAよ…」
悲しそうにマレウスは夏油傑の背中を見つめるしかなかったのだった。
85人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:黒白 | 作成日時:2023年1月27日 22時