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二十二話 ページ23







「あ、あと


長時間日差しの下にいると零兄さん溶けちゃうので、もし見つけたら直ぐ僕に連絡してください。」





その言葉に大体の人が快く頷く



兄さんは「気にしなくていい」って言うけど、兄さんたちは僕にとっての最優先事項だからね

兄さんたちが健康でいて、幸せでいてくれるなら、自分の身だって犠牲にできるから……


昔から僕は、

そうやって生きてきたから──





「貴様は先ずは自分を優先しろ。夢ノ咲の頃、どれだけの頻度で行き倒れてる貴様を拾ったと思ってるんだ」


「えぇ?それはレオや凛月にいもでしょ…?」


「度し難い!」


「うわっ」





急な大声に驚いた僕は咄嗟に零にいの袖を掴む


─すると

兄さんが「よぉしよしよし」と僕の頭を撫で始めたので、恥ずかしくなってグイッと兄さんの肩を押した


「え?なに?え?」と困惑する零兄さんを横目に





「とりあえずは以上です。


僕達はもう失礼するので、引き続き寮長会議を進めてください。」





僕はそう言って一礼をし、

敬人と零にいを連れて学園長室を後にした























ーーーオンボロ寮






「よっと…、




大丈夫?お兄ちゃん」


「水を持ってこい。俺が談話室まで運ぶ」


「うん!」





オンボロ寮についた途端、まるで糸が切れたかのように床に倒れ込んだ零兄さん


やっぱり無理してたんだね……この意地っ張りめ…


僕は急いでキッチンに向かい、食器棚からコップを取り出して水を半分くらいまで注ぎ、零さないように2人のところに向かった





「お水飲める?熱は?痛いとこは?」


「貴様は一旦落ち着け


…朔間、体調は?」


「…頭、いてぇ……」





余程辛いのか、口調が昔に戻ってる


僕が体温計の代わりに自分の手を兄さんの首元に当てると、零兄さんは「つめてぇ」と言った。詳しくは分からないけど、微熱ではない、よね……



ああもう、どうしよう


こんなになるほど追い詰められてたなんて………全部、全部僕のせいだっ

ごめんね、おにいちゃん……





「僕!先生に薬もらってくる!」


「あっ、おい待て!」





敬人の声も聞かずに僕はオンボロ寮を後にした




この世界は、僕の方が歴が長いから

あらゆる悪意や苦しみから、僕が2人を守らなくちゃいけないんだ──

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初 。(プロフ) - 初コメ失礼します…!とても良いお話で見る度に凄い…好き…ってなりながら読んでました(泣)次の更新心待ちにしています…!!! (2022年9月12日 4時) (レス) @page25 id: 8fa79c3961 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - さやかさん» 有難うございます!期待に応えられるよう、精一杯頑張ります! (2022年8月16日 19時) (レス) id: 4a169714af (このIDを非表示/違反報告)
さやか - お話投稿お疲れ様です!あんスタ×ツイステはあまりみかけないのでこういう小説があって嬉しいです!頑張ってください! (2022年8月16日 18時) (レス) @page19 id: 9aa8dafe93 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年8月9日 20時

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