悪魔の囁き閻魔の微笑み (ページ11)

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悪魔と閻魔１０ページ11

真司郎side

俺がそう言うと…

秀「なに？じゃあ泣かせたこと責任とってくれんの？」

真「………」

空気読めへんのも大概にしろや

真「今は…今はそんなときやないねん！！でてけ言うたろ！！」

秀「は？じゃあなんのときだよ！？」

母「末吉くん…だっけ？」

Aママ…

秀「そーですけど」

母「Aが泣かせたの？千晃ちゃんのこと」

秀「いじめられたっつってましたけど」

母「そぅ。それはごめんなさい。けど、親としてではなく、一人の人間として言うけどAはそんなことする人じゃないと思う。たまに正直すぎるけど、人を泣かせる子じゃないと思う」

せやな。つーか………

真「なにがあったか聞いたん？」

秀「“泣かされた” “いじめられた”それだけ」

真「なにがあったかも分からんのに、全部俺らのせいにされちゃ困るんやけど」

秀「じゃあ、なにがあったか聞かせろよ！そんなのわかんねぇだろ！！」

ほんとわからへんやつやな。

真「だから！！今はそんなこと話してる場合ちゃうねん！！」

父「今、大切なときなんだ。だから、出直してくれるかな」

秀「………わかりました。覚えてろよ！！」

イヤでも覚えとるわ。

真「今度、ちゃんと教えるな」

秀「あ…おぅ。すみませんでした」

なんで戸惑うんや。

母「ごめんなさいね。追い払って」

ｶﾞﾁｬﾝ

隆「なぁ。母さん」

母「………………………ん？」

隆「なんで…なんでだよ。なんでなんだよ」

母「いろいろあるのよ。こっちにも」

隆「大人の都合に振り回されんのか。俺らは」

………あれ？

真「なぁ隆弘。Aは？」

隆「二階」

真「ありがと」

隆「おぅ」

ﾄｺﾄｺﾄｺﾄｺﾄｺ

俺が二階に上がっていくと…

ﾎﾞｺｯ

ﾄﾞｶｯ

鈍い音がだんだん大きくなってきた。

なんや？なんの音や？！

ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ

誰の部屋から…

ﾎﾞｺｯ

光啓や…光啓の部屋からや…

ｶﾞﾁｬﾝ

ドアを開けると信じがたい光景が広がってた…