神様です ページ1
……静か。
でも少し明るくて、首の辺りがくすぐったくて、
……ここはどこ?
うっすら目を開けると、視界の端でヒガンバナが咲いていた。
……わたし、あのとき死んだのかな。
じゃあここは天国?
「目が覚めた?」
目の前をミルクティー色の髪に、パーカーみたいな服を着た人が立っていた。
「誰?」
「僕は神さ!」
「……ホントは誰?」
「だから神だってぇ〜〜!!」
ジタバタ地団駄を踏む素振りを見せてる自称･神は、子供にしか見えない。
「言い方を変える。……僕は君と君の親友を、この世界に転移させた張本人、天界異世界転移課のリアラ。何度も言うけど神様だよ」
その異世界転移課とかいうのは分からないけど、取りあえずこの人がわたしとスズちゃんを花子くんワールドにトリップさせたらしい。
「僕らの仕事は、オタク(ガチ勢)の中で不幸な死に方をした未成年死亡者を異世界へ魂を移動させること。これで分かった?」
「待ってわたしもとの世界で死んでない」
…そうだ、これはスズちゃんみたいな転生がベタなんだ、こっちに来てすぐﾁｰﾝとか聞いてない。
リアラは「調子出てきたね」と不敵に笑うと、更に付け足した。
「君の場合は……ゴメン僕が間違えただけ」
……………え?
「いやーここ数年急激に異世界転移課が忙しくてさ〜君の分も間違えて送り込んじゃったんだよ。ゴメンね?」
頭をかき困ったような笑顔を浮かべるリアラ。
………ん、
「間違えないでよあれ痛いんだからぁ〜〜!!!」
「え!?いきなり本性、」
「光くんに余計なことさせたじゃんか死んでからこっちに送ってよ〜〜!!」
「ままま間違えたのは仕方ないしいいい今更そんなこと言われてもおおお!!」
肩を掴んでぐわんぐわんわたしに揺らされ、リアラは目をまわす。
この人ホントに神様なの!?
「いい一回僕の話を聞いてえええええ!!!」
突然叫んだリアラに驚いて、つい手を離した。
「ぼ、僕は一つ聞きに来ただけなんだよお……」
……ゴメン強くやりすぎたかも。
この人フラッフラだわ。
「き、君は向こうの世界、つまり三次元ね。そこで生を全うし、その後僕がこっちに連れてくることになっていた」
「でも僕の間違いでその数週間前にこのような世界に来てしまったんだ。お詫びと言ってはなんだけど、選ばせてあげる」
「この世界に幽霊として残るか、運命、死ぬ予定だった未来を変えて三次元に戻るか、どっちがいい?」
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我妻 凛生 - やっぱり、この作品神 花琉Ｖ||さんも神 光くんも神 (2020年12月17日 11時) (
レス) id: 2cf38c9a15 (このIDを非表示/違反報告)
花琉�� - お茶と夏さん» そ、そんな嬉しいです…！ありがとうございます！更新停止状態でほんとすみません…ありがとうございます…！ (2020年8月6日 16時) (レス) id: 6e5e2b8cef (このIDを非表示/違反報告)
お茶と夏 - ぎゃああああああ！！！其の一から一気読みさせていただきましたッめっちゃすごいです！！（語彙力）あれ、目から涙が… これからも無理せず頑張ってください！ひそかに応援させていただきます(^▽^)/ (2020年7月14日 18時) (レス) id: eaec31ac14 (このIDを非表示/違反報告)
花琉�� - さくらみるくさん» 待って、優しすぎて泣いた()お久しぶりです…！ずっと更新停止状態でごめんね、頑張るね…！ (2020年6月27日 13時) (レス) id: feeba1fe32 (このIDを非表示/違反報告)
さくらみるく - え、え、え、待っていつの間にか更新されてる？！お久しぶり、さくらです〜ヾ(＾v＾)k ついにエソラゴト編かぁ〜……更新、無理せず頑張ってね。私はいつでも花琉ちゃんの味方だよ〜。 (2020年6月20日 13時) (レス) id: cab58be921 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花琉 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/a1129/
作成日時：2019年11月17日 22時
