ぶりっ子は今日を生きる。【呪術廻戦】

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傑とAの笑顔で威圧し合う謎の時間は硝子の「ガキくさwwww」と言う一言で終わった。






「Aは相手の事好きじゃなくなったし、相手もアンタの事好きじゃなくなったから呪いが解けて、今に至るって？」




『流石歌姫ちゃんっ♡理解が早いわねぇ♡チュッ♡』




「そんな事が出来るなんて凄いですね…！」




『ふふ♡でもそれだけだったらぁ、私の罰にならないでしょぅ？だからぁ、誰もしないと思って“私の遺影に目覚めのキスをすること”も縛りにしたのっ♡』





「何がどうしてそうなっタ」





「冷静になって聞くと本当に血迷ってるねAは！」





「…奇跡的に遺影にキスする馬鹿がいて良かったの」





『おじぃちゃん酷ぉい♡呪いが解けるのとぉ王子様のキスとぉプリンセスの目覚めはとっても深い関係なのよぉ♡』









あぁ。





そういえばAが死んだのは自身の罪滅ぼしの為だった。


だからこんなに確率の低い縛りを与えて運に委ねた…そして僅か数%の確率をものにしたんだな。







「…ん？待って…？」




「そうだよな…生き返ったってことは、」







「誰かが彼女の遺影に…？？？」




ピリッ






分かりやすく悟達の間で緊張感が走った。



…この話題はデリケートだからコイツらの間でタブーだったのか。

可愛いところもあるじゃないか。





「…その話は、こちらでひと段落着いたので軽く流して下さい」




「それを特定したところで誰も得しないだろ」




「ふふ、感のいいガキは嫌いだよ」








Aが煽りスキルに長けた人間というのは皆んな承知で、それでも大切にしているのがよく分かる。




だがな。


アレはそういうデリケートな部分を更に上から燃やす奴なんだよ。






『うーん♡私は硝子ちゃんか歌姫ちゃんがしてくれたのかなぁって思ってるんだけどぉ…♡』







ほら、見ろ。(訳:ほら見ろ)


話を蒸し返した。







「先輩！？その話はやめましょうよ！！」




『でもぉ、皆んなツンデレさんが誰かぁ知りたいでしょぉ？ねぇ桃ちゃん♡』




「知りたい！」






恋や青春が大好きな思春期の少年少女の心を鷲掴みして味方にするとは…



相変わらず小賢しい。(褒めてる)








「私…っ！？」




「はは、私かよ」




「王子様じゃないじゃんか〜。」

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