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「では、俺は今から少し、出掛けてくる。」
「どちらに?」
「他の文化部のところだ。各顧問に、話を通してくる。」
いきなりの外出を告げた月島先生に行き先を聞いたのは、ずっと黙っていた三船ちゃんだった。さっきまで喋っていたのは私と本郷くんと月島先生だけだったから、三人以外の声に少し驚く。でも、それが効き慣れた声であることに気付いて胸を撫で下ろした。撫で下ろしてもペッチャンコだけどね!・・・あっ、自分で言ってて悲しくなってきた。
 特に文句は言わなかった私達をグルリと見回して、月島先生が口を開いた。視線の先は、私だった。
「言っておくが、俺はあくまでもお前達のサポートだ。今回のように作戦をたてやすくしたり、武器の使い方を教えたりする。それだけだ。」
部室はとても静かだった。寺峰くんがお喋りすることなく、私がふざけることがなく。志樹だって三船ちゃんの方を見ずに、ちゃんと先生を見ていた。
 月島先生はその間、一呼吸置いていた。だけど、月島先生が黙っている時間は一呼吸どころじゃなかったように思えた。いや、実際は多分、数秒だったんだろう。でも、私には数秒じゃなくて数分に思えた。
「いいか、今回の戦争はお前達が要になる。特に杉本。お前は総大将だ。自軍をどう動かすかは、全てお前の肩にかかっている。」
鋭い目つきで月島先生が、私達を見る。その言葉が心に突き刺さるような気がして、私は顔を歪めた。
 総大将、それはおそらく、今の私の学園内でのステータス。三年一組の杉本玲でも、文芸部部長の杉本玲でもない。問題児の三年生でもなくて、今の私は文化部の総大将。戦争が始まれば、きっと私の一言で誰かが動く。戦況を一番動かす、誰よりも優れていなくちゃいけない総大将。それになってしまったのが、特別秀でていない私。得意なことと言ったらせいぜい、文を書くくらいなのに。
こんな私が総大将でいいんだろうか、きっとその言葉は私のネガティブを全て詰め込んだ一言。もし、私の采配が間違っていたら。もし、私の指揮で負けたら。多分、考えても考えてもキリがない。ネガティブっていうのは、長く続くって聞いたことがあるから。
 私が次々と湧いてくる不安を抱き込もうとしていれば、いつの間にか月島先生は廊下に出てしまっていた。
「とりあえず、俺達も色々考えようぜ。」
どんどん膨らんでいく不安を胸に抱えたまま、私は本郷くんに呼ばれて話すことになった。

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幻影師(プロフ) - よもぎまんじゅうさん» アドバイスをいただけたのは嬉しいですが、活用できなくてごめんなさい。 (8月24日 12時) (レス) id: 53f0381c40 (このIDを非表示/違反報告)
幻影師(プロフ) - よもぎまんじゅうさん» アドバイスありがとうございます。 ですが、私は普通の小説のように書けることを目指しているので、申し訳ありませんが、行を多く空けることはできません。 (8月24日 12時) (レス) id: 53f0381c40 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎまんじゅう(プロフ) - 幻影師さん» 会話と文の間に行を空けたら読みやすくなると思いますよ! (8月24日 11時) (レス) id: 6a924cb26b (このIDを非表示/違反報告)
幻影師(プロフ) - ルカさん» 読みにくかったですか・・・。携帯小説は書くのも読むのも苦手なものですから、行をあまり空けてないんですよね。すみません。 (8月17日 9時) (レス) id: 53f0381c40 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - ごめんなさい…文字が詰められすぎていて読みにくいです… (8月17日 8時) (レス) id: 2e4f0b1721 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:幻影師 | 作者ホームページ:http://adcadcadc  
作成日時:2016年5月14日 22時

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