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「いいよ、作ってあげる。」
 協力しよう、と志樹が笑った。私に向かって手を伸ばす。
その手を取って、私は頷いた。よろしく、そしてありがとう。
これできっと、武器は何とかなるだろう。安堵感で脱力しそうになるのを何とか堪えて、笑い返した。
 会談が終わった私達は、とりあえず一息つくことを決めた。身体の力が抜けるのを感じて、急いで頬を両手で挟んだ。パァン、という音がして、科同と文芸部の面々がこちらを驚いたような顔で見る。やめて、本郷くん。そんな、馬鹿を見るような目で見ないで。
『あっ、そうだ!コーラがあるんだった!』
 本郷くんからの視線が寒くて、私は必死に話を逸らそうと考えた。そこで、月島先生に買ってもらったコーラのことを思い出す。何それ、というような顔をする本郷くんの横で、山本兄妹が納得したように頷き合っていた。どうやら、私がコーラを沢山持っていたのを思い出したらしい。
渇いていたこともすっかり忘れていた私の喉は、コーラの存在と共に渇きまで思い出す。思い出しの連続だ。
カバンの近くに置いておいたコーラを取り、全員に渡す。最初に飲んだのは本郷くんだった。プシュッ、という軽快な音と共にプルタブが開いた。それに伴って、私も急いでコーラを開けて飲み干した。
「ぬるい。」
『まぁ、確かに。』
 コーラは、このうだるような暑さの中でとっくにぬるくなっていた。もらった時の冷たさはどこに行ったか、生ぬるいコーラ。あんまり美味しくはないのに、何故か疲れた身体に沁み渡る。本郷くんは不服そうだったけど、暑くて仕方がない空気の中、ちょっとだけ冷たいコーラが不思議と嬉しかった。
ちょっと時間が経ちすぎたんですね、と三船ちゃん。
「じゃあ、液体窒素にでも突っ込む?冷たくなるよ?」
「却下で。」
可愛い妹の言葉を聞いて、志樹が提案したが、即座に三船ちゃんに止められた。反省してないのかね、この同好会長は。



【オマケ】

「君ってさ、結構えげつないよね。」
『何で?』
「三船を連れてきた理由、僕が断れないようにするためでしょ?」
『あはー。』
「まあ、いいけどさ・・・。」

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幻影師(プロフ) - よもぎまんじゅうさん» アドバイスをいただけたのは嬉しいですが、活用できなくてごめんなさい。 (8月24日 12時) (レス) id: 53f0381c40 (このIDを非表示/違反報告)
幻影師(プロフ) - よもぎまんじゅうさん» アドバイスありがとうございます。 ですが、私は普通の小説のように書けることを目指しているので、申し訳ありませんが、行を多く空けることはできません。 (8月24日 12時) (レス) id: 53f0381c40 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎまんじゅう(プロフ) - 幻影師さん» 会話と文の間に行を空けたら読みやすくなると思いますよ! (8月24日 11時) (レス) id: 6a924cb26b (このIDを非表示/違反報告)
幻影師(プロフ) - ルカさん» 読みにくかったですか・・・。携帯小説は書くのも読むのも苦手なものですから、行をあまり空けてないんですよね。すみません。 (8月17日 9時) (レス) id: 53f0381c40 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - ごめんなさい…文字が詰められすぎていて読みにくいです… (8月17日 8時) (レス) id: 2e4f0b1721 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:幻影師 | 作者ホームページ:http://adcadcadc  
作成日時:2016年5月14日 22時

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