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6,温かい肉まん。 ページ8

朝早い時間でありながら一人で歩く中学生。…私だ。
正確に言えば中学生ではなく、“中学生の姿をした妖怪”だが。

向かっていた先は“コンビニ”という場所。
コンビニエンスストアの略称らしく、人間界のいたるところにある大企業の支店である。と、こんな感じだということは知っているものの人間界にいったことのある妖怪からの話や人間界についての本に書いてあったことなので実際がどのようなものなのかはわからない。

見た感じ、聞いていた通り小さな店だ。
だが、このような朝早い時間から営業しているという点からすれば少し変わっている。

「うわっ…!?」

近づいてみれば突然薄い二枚のガラスが開き少々…、いやかなり吃驚してしまった。
はたから見ればただの可笑しな人にしか見られないだろうが、幸いなことにコンビニの中で店員をしていた人を除き周りには誰もいない。

中に入ればお世辞にも広いとはいえないほどの大きさだったが、いくつもの棚が並べられていて種類は豊富。あれこれ迷うが………。

「あの…。“肉まん”、下さいますか…?」

レジの前で先ほどの不自然な行動を見ていた店員に“肉まん”を購入するため話しかける。“コンビニの肉まん”はとっても美味しく食べなきゃ損…らしい。

「肉まんですね」

店員は隣にある大きなガラス張りの箱の中から肉まんを取り出す。何故、ガラス張りにしているのかは知らないが、見るからに入っていた肉まんはどれも温かく美味しそうだった。

「百二十円です」

百二十円。ポケットの中に入っていた銀色を一枚、銅の硬貨を二枚取り出すと店員に渡す。すると、それと引き換えに紙で包んだ肉まんを入れたビニールの袋をを渡してくれた。

用件が済めば、私は少し妖気を解放する。店員の私に関する記憶を消去するために。と、いってもそこまで恐ろしいことはしない。ただ、少し彼を見つめただけである。

「あれ…?俺、何してたんだっけ…?」

その声を聞けばすぐさま、外に出て行く。
そして、近くのベンチまで走っていく。着けば、すぐさまベンチに座り肉まんを取り出す。

とても、ホカホカして温かい。それを口に含むと、なんとも美味しい。
確かに食べなきゃ損なだけはある。

パクパクと食べていけばすぐに肉まんは無くなってしまった。

7,三つ編みの少女。→←5,眩しいくらいの朝日。



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ピカヒカリ(プロフ) - 妖姫海さん» お久しぶりです…!コメント、有難うございます!頑張ります!(妖姫海さんも頑張って下さい!応援してます!) (2019年5月23日 22時) (レス) id: c88429faf5 (このIDを非表示/違反報告)
妖姫海(プロフ) - やっぱりすごいですね・・・!!頑張って下さい!! (2019年5月23日 21時) (レス) id: 46d529bdf6 (このIDを非表示/違反報告)
ピカヒカリ(プロフ) - コロニャンさん» ありがとうございますッ…!嬉しいです…!!今から更新してきます!! (2019年5月12日 18時) (レス) id: f74e3a9ead (このIDを非表示/違反報告)
コロニャン - 何回読んでも、おもしろい (2019年5月11日 20時) (レス) id: a0b631ee37 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ピカヒカリ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年5月6日 19時

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