憧れがカンスト ページ46
.
日向「おおおぉっ!?ノヤさんだけオレンジだ!!目立つ!!」
菅原「いつ着た……」
自分のナンバーのユニフォームを烏養コーチから受け取って振り返れば、もうすでにユニフォームに着替えていた西谷。先輩たちが軽く引いていた。
興奮気味の日向に「主役だからな!」と返す西谷。リベロなだけでしょ、と月島と軽く鼻で笑った。
そんな月島の手元を盗み見る。背番号は11か。なるほどポッキーってことね、月島自身細いし長いし。お似合いだ。
日向は10番。なんか、小さな巨人?ってのと背番号が同じだと興奮気味に話していた。ついさっきまで影山は一桁なのに俺は二桁と凹んでいたらしいが…単細胞は切り替えが早いな。
貴「……てか、誰、小さな巨人って。」
日向「えぇ!?天野さん知らないんスか!?」
思わず小さく呟けば、グリンっと首をこちらに回した日向に勢いよく距離を詰められた。肩をすごい握力で握られギチギチと音が鳴る。痛い痛い。
日向「烏野が春高出た時のエース知らねぇの!?」
貴「いや…だって烏野興味なかったし…。」
澤村「まてその発言は頂けないぞ?」
貴「本当の事です、西谷に誘われなかったら僕この学校来てませんって。」
菅原「西谷ナイスすぎるだろ。」
日向の次は先輩にガッともみくちゃにされ、ヘッドロック仕掛けてこようとする手を手で追い払う。
ちょっとそこ、「後でガリガリくん奢ってやる」って西谷と握手してるの見えてますからね菅原先輩。
先輩たちの間から抜け出て、ユニフォームを部室に置いてこようと歩き出す。しかし次の瞬間、背後から伸びてきた手によって服の襟のところをガッチリ掴まれた。親猫に首を噛まれて運ばれる子猫さながらである。首絞まるって。
貴「あの…僕猫じゃないんすけど……。」
影山「天野さん背番号いくつですか?」
貴「聞いてないよね。」
否応なしに問答無用で僕の腕からユニフォームを掻っ攫った影山。解放してもらった襟を整えながらジトっとした目で影山を睨む。今日だる絡み多くない?
ため息を吐く僕なんて一切気に留めない彼は、そのままパッと僕のユニフォームを広げた。
影山「6番………お揃いですね。」
貴「ごめんどこが?」
真剣な顔でそういうものだから思わず大丈夫かと疑ってしまった。頭を。
影山が言うには、6と9は点対称だから、とのこと。無茶あるでしょって言ったら、試合中ずっと逆立ちしてますと返された。頭おかしいでしょ。
.
1850人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雨智よゐ(プロフ) - たまごのこのこさん» わ!!確認遅れて申し訳ありません…!!支援絵ですか!!?ありがとうございます!!!(開いた瞬間の大迫力の「好き」に思わず笑ってしまった) (2022年8月13日 12時) (レス) id: 6395fe5fe1 (このIDを非表示/違反報告)
たまごのこのこ(プロフ) - http://uranai.nosv.org/uploader/common/d/e/a/dea2858fab2cad5e4e674356809de6f7.png描いたのですが、これで見れるのか分かりません…大丈夫ですかね (2022年8月12日 23時) (レス) id: 96153f3877 (このIDを非表示/違反報告)
はる - 雨智よゐさん» ホァッハァッッッッウレシイデズッ…了解いたしました‼(ハァト)(ネットリ) (2022年8月12日 0時) (レス) @page49 id: 1f05e382be (このIDを非表示/違反報告)
雨智よゐ(プロフ) - はるさん» はる様の描く天野が大好きですので…強いて言えば、はる様が2枚目に送ってくださったポケットに手を突っ込んでいるあの構図が大好きです!!完成待ってます(ハアト) (2022年8月12日 0時) (レス) id: 6395fe5fe1 (このIDを非表示/違反報告)
はる - 雨智よゐさん» アッ雨智サンッ…雨智さんの天野くんイメ画にしますか!それとも他の読者様の絵でこの人のがいいとかってありますかね!(( ͡° ͜ʖ ͡°)カサカサ (2022年8月12日 0時) (レス) id: 1f05e382be (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雨智よゐ | 作成日時:2022年6月16日 0時