本気の最高打点 ページ33
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再び向こうのチームのサーブから始まったラリー。もうある程度レシーブが苦手な人として狙いは固まっているのであろう、ボールは迷いなく日向の方へ飛んでいった。
日向「ほぐぅッ！！」
西谷「ボール見ろ翔陽！！」
貴「可もなく不可もなく。」
日向「またそうやって寄ってたかっておれをいじめる！！」
強すぎない言葉で日向を批判しながら、助走へ開く。なかなかローテが回らないせいで足が疲れてきた。前衛はブロックやらスパイクやらでとにかく動かされるから忙しい。
出来るだけ早くローテを回そう、と意気込みながら、自分のところにトスを呼ぶ。東峰先輩がそろそろ警戒されてくる頃だろうし、影山はおそらくブロックの意識をライトにも振っておきたいだろう。
このトス、50%の確率で僕に飛んでくるとみた。そのため少し助走路を幅広目にとって、腕を大きく振って跳ぶ。全力ジャンプを毎回していたら体力がもたない。
影山「天野さ、んっ！？」
僕の言う50%の確率は見事その半分を引き、トスは真っ直ぐ僕へととんできた。いつもより少し高く跳んでいるから、ボールコントロールがしやすい。
多少困惑したような声を漏らした影山は気掛かりだが、今は打つことに集中しようと思い目を細め狙いを定めた。
僕が狙った4番山本のブロックの掌の先にボールはうまいこと掠め、そのまま後ろの壁に向かって大きく弾かれ跳んでゆく。
地面にぺちょんと着地をしてから手のひらをぐっぱぐっばと握って感触を確かめる。さっきのは危なかったな。やっぱりブロックアウトを意図的に狙うのは難しい、もう少し練習が必要だ。
影山「天野さん！軽率に最高打点更新しないでください、トスが狂います！！」
貴「でも合わせてくれたでしょ。」
影山「はいもう喜んで……。」
田中「影山ァーーッ！！！」
膝から崩れ落ちた影山はいつも通りだ。あの頃の冷徹な王様キャラはもう影も形もない。何が彼をここまで変えてしまったのか、と僕は目を逸らすばかりだった。
西谷「お前いつもそのくらいの高さで跳べばいいのに。」
貴「疲れるでしょ、サボることと体力温存することは違うの。」
西谷「でも影山が許すとは思えねえけどな…。」
貴「げぇ。」
西谷と腰の位置でタッチを交わしながら同時に軽口を叩き合う。心底嫌そうに舌を出す僕を前に、おうまぁ頑張れよと無責任な笑顔で彼は頷いた。
現在点差17:14。さて、この先の展開はどう転ぶだろうか。
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雨智よゐ(プロフ) - あままさん» 返信大変遅れてしまい申し訳ありません。支援絵のみの作品を作成してもいいのですが、分けてしまうとそちらのページをわざわざ開かなくてはいけないという一手間が増えてしまいます。せっかくいただいた支援絵は読者の皆様に見せびらかしたいのが本音です！！！(全力) (2023年3月30日 19時) (
レス) id: 6395fe5fe1 (このIDを非表示/違反報告)
あまま(プロフ) - 頑張ってください応援してます!あと､思ったのですが支援絵と本編別の投稿にはしないのですか? (2022年11月18日 21時) (レス) @page16 id: 4346a5f7c3 (このIDを非表示/違反報告)
雨智よゐ(プロフ) - らっこ星人さん» わかりにくくて申し訳ありません…最後のページに記載している通り、パスワードは114514となっております！続編もよろしくお願いします！ (2022年10月2日 18時) (レス) @page50 id: 6395fe5fe1 (このIDを非表示/違反報告)
らっこ星人(プロフ) - すみません、続編を読みたいとですがパスワードがわからないです。もしよろしければパスワードを教えていただきたいです。 (2022年10月2日 7時) (レス) id: 60908efb0f (このIDを非表示/違反報告)
雨智よゐ(プロフ) - ただのバカですさん» 実際自分に小説更新を続けている意識があまりなく、漫画を読み返しているような気分で文字を綴っていますので、飽きる飽きないというのはあまり考えたことがありませんでした…。続編でもよろしくお願いします！！ (2022年9月27日 8時) (レス) id: 6395fe5fe1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨智よゐ
| 作成日時：2022年8月14日 8時
