田中の耳に念仏 ページ4
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澤村「集合！！」
いつもより少し張られた声に、僕らは弾かれたように各々が足を動かした。
小走りで赤ジャージの音駒高校の前に並ぶ彼らの後を追いかけて、慌てて田中と西谷の間に入る。
？「整列」
向こうの学校も澤村先輩の言葉でこちらに気がついたようだ。キャプテンらしき黒髪の大柄な人がそうチームに声をかけると、階段に座って談笑したりゲームしたりと自由にしていた彼らが立ち上がった。
一つ気になったのは向こうチームの主将の髪型だが……あれは癖っ毛というにはなかなかデンジャラスすぎる気がする。セットだろうか、東京のファッションってわかんないな。
お互いに黒と赤のジャージを翻して向き合う。NEKOMAと烏野高校高校排球部。色だけでなく文字の書き方まで真反対だ、山が合うのか合わないのか。
日向「あっ！？」
するとその時、整列で端の方に並んでいた日向が声をあげた。静まり返っていた場に、トーンが高めな日向の声はよく通る。みんなの視線が集中したのに気がついて、日向は慌てて自身の口を押さえていた。
澤村「挨拶！」
「「お願いしアース！！」」
「「シアス！！」」
両校同時に深々と頭を下げる。こういう堅苦しいのはあまり好きではないのだが…昔から関係のある学校だ、やはり印象とかは大事にしたほうがいいだろうと考えみんなに倣った。
どうやら挨拶もそこそこに早速ゲームに移るらしい。中に荷物を運ぼうとしていれば日向が一直線に列から抜け出して、音駒高校の金髪と黒髪の人に「研磨！」と話しかけに行っていた。
貴「菅原先輩、日向が単独行動。」
菅原「ハァー！？あいつほんっと人の話聞かねえな！？向こうの学校に迷惑かけんなって言われただろ朝！？」
西谷「ゲンマ？って言ってたぞ、知り合いなんじゃねーの？」
田中「え？カンマじゃなかった？」
貴「ケンマでしょ。」
耳詰まってんなと毒を吐きながら、一度も話したことがない彼の名前を訂正してやる。
アレどうしますか、と指を刺して先輩に聞けば、とりあえず首根っこ掴んででも持って帰ってこいと田中が任命された。
おう頑張れ、と手を振れば、よしいくかと僕の手首を掴む田中。ちょ待てよ。(cv木村○哉)
他校のところに俺1人じゃいけないと真顔で漏らす田中にそれなら西谷を連れていけと抗議するも、虚しくズリズリ引っ張られてゆく。僕も人見知りなのに…。
そこで笑顔で手を振っているチビは許さない。後でガリガリくん奢れ。
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雨智よゐ(プロフ) - あままさん» 返信大変遅れてしまい申し訳ありません。支援絵のみの作品を作成してもいいのですが、分けてしまうとそちらのページをわざわざ開かなくてはいけないという一手間が増えてしまいます。せっかくいただいた支援絵は読者の皆様に見せびらかしたいのが本音です！！！(全力) (2023年3月30日 19時) (
レス) id: 6395fe5fe1 (このIDを非表示/違反報告)
あまま(プロフ) - 頑張ってください応援してます!あと､思ったのですが支援絵と本編別の投稿にはしないのですか? (2022年11月18日 21時) (レス) @page16 id: 4346a5f7c3 (このIDを非表示/違反報告)
雨智よゐ(プロフ) - らっこ星人さん» わかりにくくて申し訳ありません…最後のページに記載している通り、パスワードは114514となっております！続編もよろしくお願いします！ (2022年10月2日 18時) (レス) @page50 id: 6395fe5fe1 (このIDを非表示/違反報告)
らっこ星人(プロフ) - すみません、続編を読みたいとですがパスワードがわからないです。もしよろしければパスワードを教えていただきたいです。 (2022年10月2日 7時) (レス) id: 60908efb0f (このIDを非表示/違反報告)
雨智よゐ(プロフ) - ただのバカですさん» 実際自分に小説更新を続けている意識があまりなく、漫画を読み返しているような気分で文字を綴っていますので、飽きる飽きないというのはあまり考えたことがありませんでした…。続編でもよろしくお願いします！！ (2022年9月27日 8時) (レス) id: 6395fe5fe1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨智よゐ
| 作成日時：2022年8月14日 8時
