薄すぎる脳内辞書 ページ29
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聞こえるか聞こえないかくらいのぎりぎりの声量でなかなかにやばい発言をした烏養コーチ。小声で言うとガチっぽく聞こえるのでやめてください。
烏養「影山！」
すっかり烏養さんに頼られるようになったわね、と井戸端会議のおばさんよろしくだる絡みをしてくる菅原先輩に「やってらんねぇ」という顔で対抗しているうちに、烏養コーチは影山を呼んだ。
日向の言葉の纏まっていない先程の弁解を「何言ってんだお前」と一蹴していた影山だったが、コーチに呼ばれたため彼はすぐに表情を切り替えてこちらに体を向ける。
烏養「日向にいつもより少しだけ柔目のトス出してやれ。いつものダイレクトデリバリーじゃなく、」
影山「…インダイレクトデリバリー……やります。」
日向「い、インダ…なんて？？」
バレーに詳しい二人の口からポンポンと出る専門用語日向は目を回していた。
彼って超人離れした身体能力で補ってるけどやっぱバレーめちゃくちゃ初心者だよな、と考える。バレー経験は中学かららしいけど…部員は一人だったと過去に聞いた。もう弱小とか言うレベルじゃない。
そんな混乱した状態の日向は現在、とりあえず周りの人と「なにそれ、お前知ってる？」みたいな空気を作ろうとしていた。陽キャの定番である。
しかし彼の隣にいるのは月島山口。日向が口を開こうとしたが、彼らの視線が「あーアレね」と語っていたため伸ばしかけた手を引っ込めた。チラリと隣を盗み見たが、菅原先輩も「なるほどアレか」という表情で頷いている。
日向の反対側の隣にいた田中も「アレな、アレ」、後ろにいた澤村先輩も「アレかぁ」、さらにその向こうにいた西谷も「おっ、アレの話か」。
斜め後ろにいたその他の部員全員「あぁ〜〜」みたいな顔をしているものだから、日向が顔を青くしていた。アレ、おれもしかして何も知らない…！？その通りである。
貴「…日向がいつも打ってる直線的な軌道のトスじゃなくて、放射線状の軌道のトスのことだよ。」
日向「…なるほど？？」
貴「……ズバッじゃなくてフワッてやつ。」
日向「あぁー！なるほど！！！」
ボールを打つ張本人がどんなトスを出されるのかわかっていなければ打てるものも打てないだろうと思い、少し近寄って耳打ちしてやる。
日向は難しい言葉で説明されるよりも感覚的な話の方が理解しやすいらしい。少しはバレーの勉強をしな、と言おうと思っていたが、その前に日本語の勉強をした方がいい。
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雨智よゐ(プロフ) - あままさん» 返信大変遅れてしまい申し訳ありません。支援絵のみの作品を作成してもいいのですが、分けてしまうとそちらのページをわざわざ開かなくてはいけないという一手間が増えてしまいます。せっかくいただいた支援絵は読者の皆様に見せびらかしたいのが本音です！！！(全力) (2023年3月30日 19時) (
レス) id: 6395fe5fe1 (このIDを非表示/違反報告)
あまま(プロフ) - 頑張ってください応援してます!あと､思ったのですが支援絵と本編別の投稿にはしないのですか? (2022年11月18日 21時) (レス) @page16 id: 4346a5f7c3 (このIDを非表示/違反報告)
雨智よゐ(プロフ) - らっこ星人さん» わかりにくくて申し訳ありません…最後のページに記載している通り、パスワードは114514となっております！続編もよろしくお願いします！ (2022年10月2日 18時) (レス) @page50 id: 6395fe5fe1 (このIDを非表示/違反報告)
らっこ星人(プロフ) - すみません、続編を読みたいとですがパスワードがわからないです。もしよろしければパスワードを教えていただきたいです。 (2022年10月2日 7時) (レス) id: 60908efb0f (このIDを非表示/違反報告)
雨智よゐ(プロフ) - ただのバカですさん» 実際自分に小説更新を続けている意識があまりなく、漫画を読み返しているような気分で文字を綴っていますので、飽きる飽きないというのはあまり考えたことがありませんでした…。続編でもよろしくお願いします！！ (2022年9月27日 8時) (レス) id: 6395fe5fe1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨智よゐ
| 作成日時：2022年8月14日 8時
