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ep.4 ページ6

そう、言った博士⋯⋯基、阿笠(あがさ) 博士(ひろし)さんはオレを見上げて一つ感嘆をあげた。



阿「それにしても、Aくん。いつ、こっちに戻って来ていたんじゃ?」


貴「今日の朝方には、こっちには着いてました。さっき、自分の荷物を家に置いてきたばかりですけど」


阿「そうかそうか、にしても何故こっちに?キミは確かロシアに住んでおったじゃろう」



そう言われ、オレはこくりと頷いた。博士が疑問に思うのは当然だ。つい先日まで、ロシアに住んでいたはずの人間が突然日本に来日していたら不思議がるのもおかしくはない。



貴「その、少し色々あって。⋯⋯その事で、博士に話をしに来たんですけど。今、大丈夫ですか?」


阿「なるほど、何か訳があるんじゃな?分かった、取り敢えず中に入って話そう」


貴「ありがとうございます、博士」




ーーソレからオレは、博士の家に上がらせて貰った。ロシアで買った手土産を渡し、オレは博士に案内されたリビングのソファに座った。

少しすると、博士もマグカップを二つ持ちオレとは反対のソファに腰を掛ける。



阿「よいそっと⋯⋯。Aくんは、珈琲(コーヒー)は飲めるかい?生憎、ワシの家じゃとインスタントの珈琲くらいしか無くてのう。苦手じゃったら、他に何か出すが⋯⋯」


貴「いえ、珈琲はよく飲んでるので大丈夫です。ありがとうございます」


阿「そうか、なら良かった」



そう、他愛なく二言三言話しながらオレは珈琲を一口飲み込む。⋯⋯そろそろ、本題に入った方が良いか。



貴「その、とりあえずオレが日本に来た経緯について話しますね」


阿「うむ、分かった」


貴「⋯⋯つい先日、有希子さんからメールを貰ったんです。新一のことについて」


阿「ほう、有希子さんから⋯⋯。そうか、新一のことについて話したのか」



そう、オレが新一の名前を出すと博士は納得したと言うように珈琲を一口飲んだ。



貴「博士は、何かご存知なんですか⋯⋯?」


阿「嗚呼、何せ新一本人がワシの所に来て助けを求めたんじゃからな。⋯⋯まぁ、ワシもあの時ばかりは驚いたよ。まさか、高校生探偵と名高いあの子が゛幼い子供の姿゛で現れたんじゃからのう」


貴「幼い子供の姿で⋯⋯?」


阿「言葉の通りじゃ。あの子は、あの日ワシの前に子供の姿で現れたんじゃよ」



その、博士の言葉にあの有希子さんが送ってきたメール分は事実なのだということが分かった。

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Moon(プロフ) - こんにちは(*ˊᵕˋ*)コメント失礼します🙇‍♀️とても、続きが気になるのでよろしくお願いします。m(_ _)m (8月5日 22時) (レス) @page11 id: b2ea47ad96 (このIDを非表示/違反報告)
ししゃも(プロフ) - 更新待ってます (2022年5月24日 17時) (レス) @page8 id: f62cb80a4a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:千本桜 | 作成日時:2022年5月9日 17時

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