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夢のような ページ4

「お邪魔します」









『適当に座っていいよ』









「………お腹空いた」









カズマくんがボソッと言うから、









『何か食べる?』









って思わず笑ってしまった。









「ごめん、朝から何も食えてなくて」









『ええ!こんなものしかないけど………』









冷蔵庫にかろうじて残っていた、昨日の夕飯の残りと冷凍のご飯をキッチンで温め直しながら、ふと我に返る。









お父さんお母さん、ごめんなさい。そしてわたし、知らない男の子を部屋に上げて、本当に何やってるの?









壱馬くんの方に目をやると、もの珍しそうに机の上にあるテキストをパラパラと捲っている。









わたしはペットを拾っただけ、かわいいワンちゃんを拾っただけ。









雨で、外に置いておくのも可哀想だったから。









一晩だけなら、毎日頑張ってて寂しかったわたしにバチも当たらない。









『はいどうぞ、よかったら食べて』









「え!これ作ったん!?」









おお、唐突の関西弁に耐性がないわたしはまたドキッとしてしまう。









『昨日の残り物だけどね』









「美味い、マジ美味い。人の手料理なんか久々に食ったわ」









すごい勢いでお皿が空になる。









人にご飯を食べてもらって美味しいと言ってもらうことがこんなに嬉しかったっけ?









「ご馳走様でした」









ソファに座るわたしの前の地べたに座ってこっちを見つめる姿があまりにも可愛くて、頭を撫でてしまった。









「俺、飯までもらって、頭まで撫でてもらって、Aに拾ってもらった犬みたい」









『いいよ、カズマくんならペットでも』









カズマくんのふわふわの髪の毛が気持ちよくて、わたしはうっとり目を閉じた。

夢から醒めたあと→←.



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莉恋 - また続けてのコメントですみません...。 物語一気に読んじゃいました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2019年5月7日 20時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
莉恋 - 続けてのコメントですみません(>_<) これ正しくは膝に頭を乗せられるではないんでしょうか? (2019年5月7日 20時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
莉恋 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 夜遅くにいきなりすみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 .ページ18のここの部分 あぐらをかいて鏡の前で髪を乾かす○○←名前の膝に頭を載せられるのもペットの特権てことで。 (2019年5月7日 20時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
片寄みゆな(プロフ) - 更新楽しみにしてます〜! (2019年3月26日 15時) (レス) id: c5f011830b (このIDを非表示/違反報告)
アコちゃん。(プロフ) - 通りすがりのお節介。さん» 使い方があまり分かっておらず外せていませんでした。不快にさせてしまい申し訳ありません。今は外してます。 (2018年9月19日 9時) (レス) id: c2ae3fb087 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アコちゃん。 | 作成日時:2018年9月18日 12時

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