青道恋戦記【短編集】 (ページ6)

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【倉持洋一】絞め技ページ6

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倉「おいAてめぇ今何つったごらぁ！！」

貴『痛い痛い！！！元ヤンって言いましたー！！』

倉「2回言うなぁぁ！！！」

貴『ギブギブ！！！ごめんなさーい！！！！』

練習終わりのベンチにて。

荷物を片付けてる最中に倉持に技をかけられるA。

事の発端は春乃に『倉持先輩って絶対元ヤンだよ』と話していた所を聞かれた事だった。

御「まーたやってんのか倉持ー。お熱いこってー」

貴『これのどこがお熱いのですか！？そのメガネは伊達ですか！？』

倉「黙れアホ！！」

貴『んぐっ！！ひどいっ！！』

地面をバンバン叩いてるのに一向に離してくれない。

私は女子なのに！！！と心の中で叫んで周りに助けを求めてみても皆私達を空気扱い。

先輩達は一足早く寮に戻ってしまった。

倉「おい、反省したか」

貴『しましたしました！！もう半端ないくらいしました！！！』

そう言えば首に絡まってた腕は緩み、抜け出そうとした瞬間、今度は優しく抱き寄せられた。

貴『っ！！？倉持先輩！？』

倉「…んだよ、こーでもしねぇとお前に触れねぇだろ」

後ろに、至近距離に、倉持がいる。

心臓が高鳴るその時、倉持は

倉「…ん？お前何か亮さんの匂いがするぞ」

貴『え？…あ、練習してる時私がぶつかったんです。

でもよく亮介先輩ってわかり…ぃぃ！？』

ガブ。

首元に噛まれた感覚。

すると後ろから…

倉「早くそのド天然治さねーと、チーター様に襲われちまうぜ？」

そう言うとぱっと体を離してくれた。

貴『く、倉持先輩なんて、大好きだあああああああ！！！！！』

倉「あぁ！？！？！？」

全速力でその場を立ち去りました。