ラッキースケベから始まる恋はあるのか (ページ26)

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26話ページ26

最近、監督生の様子がおかしい

何がってわけじゃないけど、放課後はすぐにどこかへ行ってしまうし、遊びに誘ってもなんやかんやと理由をつけ、断られてしまう

エース「絶対、なんか隠してる」

デュース「なにがだ？」

夜、寮部屋で一緒にゲームをしていたデュースが問いかけてくる

エース「監督生のこと、絶対なんか隠し事してる」

デュース「そうか？？」

僕には全くわからないとでも言いたげな顔で「気のせいじゃないのか」と眉を下げる

エース「い～やッ、絶ッッ対なんか隠してる！！…あっ」

デュースに気を取られ、あと少しでクリアというところでゲームオーバーになってしまった。
はぁ、とため息をつき、手に持っていたゲーム機を放り投げる

エース「はぁ～～ッ、な～んかモヤモヤする～」

頭をわしゃわしゃと掻き、ボスンッと近くにあったクッションへ顔を埋める

デュース「監督生も隠したいことの一つや二つあるだろう」

ピコピコとゲームを操作しながら涼しい顔で言われる、たまに「あ"っ」と言った声が漏れているのはゲームオーバーしたのだろう、ザマァみろ。

エース「それはそうかも知れないけどさぁ、監督生に隠し事されるのはちょっと」

デュース「ちょっと？」

エース「イラつく」

「なんだそれは」とデュースに呆れたようなため息をつかれる、自分でもわかっているそんなのはおかしいと、でも止められないのだ

エース「あ"～～～ッ」

モヤモヤとしたこの気持ちがわからずイライラが募るばかり、最近はそのせいで部活でミスを連発してしまい先輩に怒られてしまった。

エース「あれもこれも監督生のせいだ」

明日は絶対に隠し事を吐かせると心に決め、先ほどクリアし損ねたラスボスダンジョンを攻略するべく、放り投げたゲーム機を手に取った