ラッキースケベから始める恋はあるのか② (ページ10)

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10話ページ10

目を覚ますと医務室の天井が見えた

どうやらあのまま倒れてしまい、誰かが医務室に運んでくれたんだろう…

「監督生、起きた？」

聞き覚えのある声に自然と体が傾く

「エース…」

エースは私の顔を見るとホッとしたように微笑んだかと思うとすぐ顔をむすっとさせる

エース「監督生、何で体調悪いって言わねぇの」

A「えっと、それは…その…」

なに、と顔をジッーと見つめられる
謎の圧力に耐えきれなくなり、「生理なのっ！！」と言ってしまう。

エース「え、」

A「あっ…」

や、やってしまった～ｯ、同い年の男の子に、
しかも彼氏に生理だと自己報告してしまった～ｯ、
はぁ～～ｯ！！！しんどい！！！！

あまりにもやらかしすぎてテンションがおかしくなってきた、もう、どうにでもなれ。

A「あ"～辛い！しんどい！もうヤダ！お腹痛いし、ムシャクシャするし、本当にダルい！！！」

エース「か、監督生…？？」

先ほどまでの私とのテンションの違いにエースは戸惑いを隠せないようだ、ちょっと面白い

エース「監督生、大丈夫、か？」

A「大丈夫じゃない」

意地悪くそう答える私に対して、さらに戸惑い出す、

普段はなかなか見えない光景に自然と笑みが溢れてしまう、面白い、すごく面白い、普段振り回されている分、何かに勝ったようで気分がいい

エース「こうするとマシになるのか…？」

エースはそう呟くと私のお腹にソッと手を当て

優しく撫で始める

エースの手の温かみがジクジクと痛むお腹を温めて心地がいい

エース「あ、だいぶ顔がマシになってきたじゃん」

優しく撫でてくれる手が心地よくて、だんだんと目がとろんとしてくる

何となく甘えたくなってエースに体をすり寄せる

エース「なに、今日は甘えたじゃん」

A「もっと撫でて」

はいはい、と返事をしてまた優しく撫でてくれる、

とても心地よくて安心する、

お腹の痛みもだんだん引いていく