ラッキースケベから始める恋はあるのか② (ページ11)

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11話ページ11

エース「監督生」
A「なに？」
エース「キスしていい？」

なにを言われたのかわからず、一瞬黙ってしまった、
なに、なんて言った、キスしていいかって？？

A「ダメに決まってるでしょ！？」
エース「なんで！？」

なんでって、私！今！体調不良なんですけど？！

A「ダメなものダメ」
エース「お願い、一回だけだから」

私は知っている、エースの一回は一回ではないということを、前はそれに騙されて酷い目にあった

A「絶対ダメ、というかなんで今なの！？この状況のどこにキスしたい要素あった？！」

エース「弱ってる監督生を見てたら加虐心がくすぐられて…」

A「怖いｯ！！怖いよｯ？！？」

思ってもいなかったエースの発言に思わず叫んでしまう

エース「大丈夫だって、一回だけだから」

いつものように意地悪い顔でニヤニヤと笑い顔を近づけてくる

A「ちょっ、待って！！待って！！待って！」

あと数センチでキスをされてしまうというところでガラッと医務室の扉が開く

「監督生、体調大丈夫か？」

そこには私を心配してきてくれたであろうデュースとジャックが立っていた

ジャック「なにしてんだ？」

入ってきてすぐ状況を見たジャックが口を開く、「いや、なんでもない！！」と2人揃って誤魔化しハハハと笑う

デュース「なんだ？またタイマンしてたのか？病人にタイマンを申し込むなんて最低だぞエース」

デュースがやれやれと言った様子で眉を下げる

エース「うるせぇ、バーーーーカ」

言われたことにカチンときたのか「誰がバカだ」と2人で言い合いになっている

A「ところで、2人ともどうしたの」

そばでエーデュースの喧嘩を見守っていたジャックに問いかける

ジャック「いや、監督生のお見舞いとエースへの伝言を伝えに」

エースは一旦喧嘩をやめると俺？と自分を指差し、伝言されるようなことがあったっけと考えている

ジャック「お前、今日のクルーウェル先生の授業無断欠席しただろう」

エース「あ"」

エースは心当たりがあるのかダラダラと冷や汗を流している

ジャック「後でお前に話があるそうだ」
エース「マジか…」

落ち込んでいるエースの肩をポンポンと叩き先ほどのことも含めてとびっきりの笑顔で言ってやる

A「エースくん、ご愁傷様♡」

エース「絶対後で覚えてろよ…」

この出来事から数日後、体調の戻った私をあの時の仕返しだと言ってめちゃくちゃにされるのはたま別のお話である。