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「フ、お前にはこの色が似合うのだよ」

『元はおは朝のラッキーアイテムなのに、さも自分が選びましたみたいな雰囲気出すじゃない』

「うるさい、実際お前の目と同じ色だ……似合わないわけが無い」

『……真クン、よくそんな恥ずかしい事面と向かって言えるね』


私の発言を聞いて、少し耳を赤くして「な、!」と驚いている。いやこれ私悪くなくないか??どう聞いたって恥ずかしいだろコレ。


「もういい!俺は帰る!渡すものも渡せたしな!」

『フフフ、ありがとう、あ、真クンまた電話するよ』

「あぁ…
夏だからといって油断すれば風邪を引く早く帰るのだよ」

『わかってるよ!じゃあね』


真クンの背中を見ながらそっと結んでくれたリボンを触ってふと笑みがこぼれた。
先輩達も言ってたしウインターカップ目指して私もサポートしないとだ。その為にはまず元気で部活動に取り組まないと。
________________
一週間後

スコアボードの準備や記録用のノートを準備していると、体育館のドアが開かれる。昔に聞き覚えのある声がしたのであの人が来た、とそちらを見れば。
中学3年生の時に試合で見た誠凛のエースの先輩がユニフォームを着てそこにたっていた。


…ん?ユニフォーム?なんで練習なのに?

さすがに練習着に着替えて再び体育館に現れた。


「木吉鉄平 193cm 81kg ポジションはC よろしくな」


思っていた人とはちょっと違って、入院中花札を学んだとか、IHの開催地はどこだとかWCは今年どこだ!とかちょっと抜けてると言うかおじいちゃんのような雰囲気があって……

でも、懐は広そう。こういう人だからこそバスケ部を立ち上げれたのかもしれない。
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「A」

『…?大我どうしたの』

「……俺と1on1してくれ」


練習後に大我に呼び止められたと思ったらこれだ、しかも頭まで下げられている。
私は少し考える素振りをみせ、


『………やだ』

「な!なんでだよ!」

『負けるもん、安心しな今のアンタは私より強いよ
大輝に対してあんな点取れたのアイツが本気出してなかっただけだし』

「でも」

『やーかまし!休め!オーバーワークとかして体壊したら許さんからな!!!お前!!!!』


バーカバーカ!と煽りながら走って逃げた。

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設定タグ:黒子のバスケ , 黄瀬涼太 , 緑間真太郎   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:杜若 | 作成日時:2024年2月12日 23時

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