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試合を描写ってなるとかなり話数使う事に気が付いたので結構端折りながらすすめます。ご了承ください。
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桐皇対海常の試合は始まった。
大輝の様子を見るにどうやら本気のようだった。
先制点は桐皇の3Pとなった。
涼太が負けずと桐皇の桜井の早撃ちシュートを使うが大輝に防がれそのまま桐皇の流れになるかと思ったが、笠松がボールを取り返し3Pを決めた。
実力としてはどちらもいい線をいっている。
が、怖いのは桃井のデータがどこまで読めてそれを桐皇の人間が適応できているかだろう。
第1Qは18-13で海常が有利になっている。
第2Qが始まっての先制点は桐皇。
IHの時と同じ胸騒ぎがずっと続いて何となく隣に居た大我の脚を掴んだ。突然の事に大我は驚いてこちらを見ていたが何も言わずに私の頭の後ろに手を回してきた。
「お前はどっちが勝つと思う」
『……正直、大輝はまだ何かを自身の奥底に隠している気がするの……だから、桐皇
でも、海常に勝って欲しいよ私は』
「ならそんな思い悩むなよ、」
『私が思い悩んでるのはそういう意味じゃなくて……!
……いや、話しても仕方ないや…なんでもない』
試合を見ないと、大切な幼なじみの試合を見届けないとね。
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海常のタイムアウトがあけて、何かが変わると誰もが思っていたが特に変わるような様子は一見見られない。
『嘘、涼太まさか』
「おそらくそのまさかです」
「確かムリって言ってなかったか!?」
『……いや、それしか大輝には勝つ方はない』
「黄瀬君がやろうとしていることは、青峰君のスタイルの模倣です」
憧れるのを辞めるって事
大輝を越えようとするって事
きっと今の涼太には不可能じゃないんだろう
でもお願いだから体を壊さないで。
これ以上誰かが傷付くのは見たくない。
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第2Qが終了し10分のインターバルに入った。
私を除いた1年は飲み物を買いに席を立って行った。
母から届いた涼太の電話番号が書いてあるメールを眺めていると相田先輩に声をかけられた。
「大牟田さんって黄瀬君との絡みに対して雑に扱ってたじゃない、どうして心変わりしたの?」
『……自分でもよく分からないですね、中学の時はあんなに突き放したかったのに
高校生の彼を見て私も子供のままじゃいけないなって思ったんですよ
可愛いもんですよ幼馴染って』
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作者名:杜若 | 作成日時:2024年2月12日 23時