デビューの条件は10キロダイエット〜JK

筋肉食堂 ページ16

ジョングクさんが連れてきてくれたのは
『筋肉食堂』という
まんまネーミングセンス光る店。



店員さんも明らかサイズ感のあっていないTシャツに、黒く日焼けした肌、白い歯。
こ、これはゴリラ園ですね！？



あんなにきついトレーニングをどのほどやるとそんな風になれるんだろう？？？



今まで、マッチョさんたちのこと、
すみません！！！
少なからず、やりすぎ、きもっ！っという目で見ていたのに、自分が本気で筋トレを始めてからというもの今はリスペクトの心しかありませんよ。



メニューを開くと、そこにはタンパク質、脂質、炭水化物のグラム数、カロリー、塩分、、、細かく記されていて、なんて親切なの！？



しかも鶏むね焼きとか、卵白だけのオムレツとか！こんなカロリー低いのにボリューミー！



『もうめっちゃキュンキュンしますーーー！』



顔を上げると、
ジョングクさんが、頬杖ついてこれまた天使みたいな顔でニコニコこっちみてんだけど！？



え！？まじ、なんなんだ？



ゴリラにテンションあがって、メニューにキュンキュンして、最終着地そこかーい！！
ドキューーーーン！！死ぬ。うん、死んでよし！



『ね？ね？このお店なら大丈夫でしょ？』



「はい！はい！！！
めっちゃキュンキュンします！」



ジョングクさんが
顔を崩してめっちゃ笑ってる。



はぁ、、、わろてはる、私の言葉で
わろてはるよ。しあわせやね。
↑エセ関西人



『Aさん、ほんと筋肉好きなんだね？』



「いえ！今まではずっとマネージャー業に夢中になり過ぎて、自分にかまう暇がなくて、こんなに太ってしまったんですけど、こうして成り行きで、止むを得ず初めて自分の体と向かい合うことになって。
それで筋トレを始めたら、がんばったら頑張っただけ、効果が目に見えて、なんだか筋肉が我が子みたいに愛おしいなって思えて。」


は！また喋りすぎた！！やばっ！

「キモいですよね？」

『いやいやそんなことない！めっちゃわかるよ。
筋肉は正義だもんね！？筋肉は勝利だっけ？？』

「ひぃーもうそれわすれてもらっていいですか？？えぃ！！！悪霊退散！！」

ジョングク氏、萌え袖のお手手をお口に添えて
コロコロ笑ってらっしゃるよ！

女子やないか！？それもとびっきり極上女子やないか！？

はぁ、わしは本当に、アイドルなれるやろか。

ほんまもんアイドルを目の前にして、しかも男。

自信を完全に喪失しておりますよ。

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