【呪術廻戦】補助監督鍵ちゃん

25. きよしこの夜酒を飲め ページ29

【七海side】




彼女の話す話題はコロコロ変わる。

どれだけ本音で話しているのか分からないが
今の反応だけは、嘘だと分かりやすかった。



『トイレ行ってくる〜』


あんなに重い話をした後にも関わらず
全く気にしていない様子の彼女。

早速少しよろけ始めた足取りを見届ける。


店「アンタAちゃんと仲良いのかい？」


店主がおそらくサービスであろう小鉢と共に
話しかけてきた。



「…高専の同級生です」

店「じゃあ七海くんか灰原くんか！」

「！…七海です」



名前を知っている事に驚いた。

彼女は高専時代からこの店に通っていたらしく
1人で来ては私達の話をしていたと言う。


店「高校生が飲んでんの許してたのバレたら
流石に今のご時世危ねぇよなァ！！」


豪快に笑う店主。


高専時代、彼女は夜遅くに酒の匂いを撒き散らして
寮に帰ってきていた日がそういえばあった。

こういう事だったのか。


店「あの子いっつも『お金な〜い』っつって
ウチの店でタダ飯食って帰ってたよ！

見た目も金髪で派手でなァ
今はまだ落ち着いた方じゃねーか？」


「いや…どうでしょうか」


聞けば聞くほどどうしようも無い話しか出てこない


『ただーいまー…って
アレ、もう仲良くなってんじゃん』


店「昔のお前さんの話してたんだよ！
な？七海くん！！」


「えぇ…まぁ……」

『マァージ？私の事好きかよ2人とも〜


てか聞いてよ七海ィ
酒飲んだは良いけど帰りどうする〜？

完全に車の事忘れてたわ〜』




私も完全に忘れていた。

心の中で舌打ちをしたが、もう仕方が無い。




「タクシーで帰りましょう」

『いや伊地知に迎えに来させようよ』

「どうせそれでも君の車はまた取りに来ないと
いけないでしょう」

『アイツに電車かタクシーで来てもらって
私の車運転して帰って貰えばいーじゃん』

「君は伊地知くんを何だと思ってるんです？」

『もしもし伊地知？？今から送るトコに来て。
アリガト頼んだ〜』




やっぱり、彼女はクソだ。




………


雑談


2020年が終わりますね。
個人的にはとても短く感じました。

オリンピック、あると良いですね。
そして大切な人たちと心置きなくご飯に行ったり
外を歩ける日が早く戻ってきますように。

良いお年をお迎えください。
今後ともこの作品をよろしくお願いします！



2020.12.31 mona

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