133 夢を、もう1度 ページ15
貴女side
寮に戻って眠り続けて
目覚めるともう21時になっていた
携帯には彼からのメールが来ていた
どうやら私を心配してるみたい
相手だって忙しかったはずなのに、優しい人だ
その時ドアがノックされる
モニターを見ると相澤さんだった
貴「お疲れ様です、どうかしましたか？」
相澤「うちのクラスの生徒たちがお前にって」
渡された大きなビニール袋の中には
ビタミンゼリーやスポドリなど沢山入っている
貴「本当いい子達ですよね、2-Aは特に」
相澤「お前の事を慕ってるからだろう
もう大丈夫なのか、体調は」
貴「はい、もうすっかり元気です
今日はご迷惑をおかけしてすみませんでした」
そうだ
言わなければ
立ち話もアレなので部屋に入ってもらう
貴「…報告する事があって」
相澤「何だ急に」
5年前
私が夢を失った時
私が夢を諦めた時
1番近くで支えてくれた人だからこそ
1番最初に伝えるべきだと思った
もう一度
失ってしまったものを
諦めてしまったものを
取り戻す覚悟をしたことを。
貴「私、もう1度
…ヒーローを目指してみようと思います」
彼が驚くのも無理は無かった
今までにそんな人はいなかっただろうから
相澤「…本気なのか」
私の意思を確かめるように聞く相澤さん
ヒーロー免許には2種類ある
１つはメジャーで
レベルの高い国家試験に合格して生涯使える
免許証を得る方法。
そして２つ目は
サポート系の個性で戦闘に圧倒的に不利な人が
受ける事ができる試験で5年間契約の免許証を得る方法。5年ごとに試験を受け直す必要がある
私の場合は足に怪我を追っている事、
サポート系の個性であることから
恐らく2個目の試験の受験資格がある
貴「これからヴィランとの闘争が激化するなら
私も出来るだけのことをしたいと思ったんです
もっと、多くの人を救いたいんです」
もし彼がまた、大怪我をした時
病院で待ってるだけなんて嫌だから
相澤さんはフッと笑った
相澤「7月末に試験がある。書類等の手続きは
俺がやってやる
だからまずその足のリハビリに集中しろ
人並みに動けないならどれだけその個性が
優れてても落ちるぞ
…がんばれよ」
その言葉も相澤さんなりの優しさだ
貴「…はい！」
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Mona(プロフ) - rabbitpi4522さん» ありがとうございます！私も書いていてとても辛いシーンでした（ ; ; ）結末を見届けて頂けると嬉しいです！ (2020年3月28日 16時) (
レス) id: bb0d022ee1 (このIDを非表示/違反報告)
rabbitpi4522(プロフ) - 最後泣きました…。こんなに切ないなんて。幸せになってほしいなと思います！！(>_<)応援してます！！ (2020年3月28日 11時) (レス) id: 4d3e845e54 (このIDを非表示/違反報告)
Mona(プロフ) - もりさんさん» ありがとうございます！ある意味山場のシーンだったのでコメントとても嬉しいです（ ; ; ）これからもよろしくお願いします！ (2020年3月22日 17時) (レス) id: bb0d022ee1 (このIDを非表示/違反報告)
もりさん - 切なｯｯｯ泣くわァｯｯｯ神作品！応援してます！新作も見ます！ (2020年3月22日 14時) (レス) id: 85d63b0d59 (このIDを非表示/違反報告)
Yukatan(プロフ) - �△鬚�願いしたいです(＾∀＾)本当にいつもいつもありがとうございます。 (2020年3月7日 0時) (レス) id: b835c06b61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mona
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=academia1st
作成日時：2019年9月15日 19時
