二十七話 ページ28
.
「何で？Aの歌のこと皆に言わないの？
もったいないよ！リリって有名なんだよ！？
歌上手いの隠す必要無いじゃん！！」
「...元々、この事を雄英の誰かに
話すなんてことするつもり無かった。
ある人と約束してたから。」
「...Aは、その約束を守って
誰にも言わないつもりだったってこと？」
「...うん。」
「...分かった。ウチこの事を他の人達に話したりしないよ。
...誰とどんな約束をしたとかは分からないけど、
Aが秘密にしたいことなんでしょ？
だったら秘密にするよ。
誰にも言わないし、誰かに聞かれたら
誤魔化すか何かしとくよ。」
耳郎...
「...本当に？」
「もちろん。
...人が困るようなことするのも
ヒーロー志望としてもやりたくないからね。
約束するよ！」
「...分かった。なら、約束だからね。
私と耳郎の秘密ね。」
「！もちろん！...そろそろ戻らないと皆に怪しまれるし、
戻ろうよ。
...Aって楽器とか弾ける？」
「弾けるよ。
何でそんなこと聞くの？」
「いや、今から誤魔化すのに使えるかなって思って。」
ｶﾞﾁｬ
「...あ、耳郎ちゃん戻ってきた！
Aちゃんと何話してたの？」
「ああ。Aと少し楽器とかの話を
話してただけだよ。」
「楽器？Aちゃんも楽器弾けるの？」
「......そうだけど。」
するとシーンとなる教室。
「...Aってベースできる？」
「...一応できるよ。」
「そっか。分かった。
...じゃあ、皆に聞きたいんだけど、
Aとウチのどっちがボーカルやった方がいいと思う？
どっちが歌った方が盛り上がるかだけで考えてね。」
「...う〜ん...どっちも凄く歌が上手いからな〜！」
「たしかになぁ。
二人とも上手いから決められないっていうか...」
「...どっちもって駄目なの？」
「どっちも？」
「Aちゃんと耳郎ちゃんが
どっちもボーカルとベースをやるのは？
そしたらAちゃんと耳郎ちゃんの歌声の
ハーモニーが聞けるじゃん！
観客の人達もそっちの方が盛り上がるんじゃない？」
「...ボーカルはともかく、ベース二人は無理なんじゃない？」
「たしかにAの言う通りベース二人はちょっと...」
「？ベースが二人いたら駄目なの？」
「いや、いたら駄目って訳じゃないんだけどね...」
...誤魔化さずにちゃんと言えばいいのに。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 70人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜 - 伊織さん» ありがとうございます！！！更新頑張ります！！！ (2020年5月18日 16時) (
レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - すっっごい好きですうう…これからも楽しみにしてます、更新頑張ってください！！ (2020年5月16日 23時) (レス) id: 70033b6f85 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 腐った鬼さん» ありがとうございます！！更新頑張りますね！！ (2020年5月15日 16時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
腐った鬼(プロフ) - めっちゃ好きです！これからも頑張ってください！ (2020年5月15日 3時) (レス) id: ddcd1c8cd7 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 雪さん» ありがとうございます！！あまり評価が無いので面白くないのかな？と思っていたので凄い嬉しいです！！ (2020年5月6日 15時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：tragic hero | 作成日時：2020年4月8日 7時
