十九話 ページ20
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「...私は他の人じゃなくて相澤先生に聞いてるんです。
はぐらかさないでください。」
「...ﾊｧ。
...そうだな。
...俺はヒーローが好きとかじゃないな。
ヒーローを目指した理由は......忘れちまった。」
「...ホンとに忘れちゃったんですか？
...なら、ヒーローになって何がしたいんですか？」
何がしたいか、か...
「...強いて言うならお前みたいな悲しい目にあうやつや、
無駄に命を落とす奴を出さないようにしたかったな。
...ま、現実はそう上手くいかないが。」
...呆気なく死んでしまった白雲のようにな。
「...そうですか。
...私もヒーロー、目指してた時期がありました。」
「そうなのか。」
まあ小さい頃は誰でも憧れるものだろう。
「でも、私も忘れちゃいました。
ヒーローを目指した理由。
...まあオールマイトに憧れたとかそんな理由でしょうけど。」
「...お前はそんな感じには見えないけどな。」
こいつはどちらかというとオールマイトとかより
ホークスとかエンデヴァーに憧れそうだけどな。
「たしかに！
私そんなタイプじゃありませんね！」
それを自分で言うのか。
さっきからコロコロと表情が変わっている治崎が、
急に静かになった。
「...あ〜あ。
あんな風になる前に、
相澤先生みたいな人に出会えていたらよかった...
...そうしたら、そうしたら私も...」
その続きをあいつは言わなかった。
すると突然治崎がこちら側に倒れてきた。
「ｯ！おい治崎！！」
治崎から静かな呼吸音が聞こえてきた。
「...寝てるだけか。」
...一気に色んなことが起こりすぎて
ストレスが溜まって眠っただけか。
「...今の聞いてましたか？」
そう言って俺はスマホを取り出した。
「...ああ。
彼女の過去、心情を聞いて考えたよ。
...彼女は普通の人より色々なものが強い。
彼女の能力も、色々なものに耐える心も体も。
彼女は自分が悪いということを認識し、反省もしている。
...彼女は同情の余地ありと判断したよ。
でも何の罰も無しにはできない。
...だから、ヒーローが嫌いな彼女には
雄英に戻って嫌いなヒーローに
毎日顔をあわせる生活をしてもらう。
...とりあえずこれでいいかな？」
「！...そうですね。
...ありがとうございます。」
「じゃ、この事を雄英の教師に伝えてくるのさ。
...責任は相澤君になってしまうけどいいかな？」
「それは大丈夫です。色々とありがとうございます。」
ﾋﾟｯ
...そういや、寝てしまったこいつはどうすればいいんだ？
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桜 - 伊織さん» ありがとうございます！！！更新頑張ります！！！ (2020年5月18日 16時) (
レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - すっっごい好きですうう…これからも楽しみにしてます、更新頑張ってください！！ (2020年5月16日 23時) (レス) id: 70033b6f85 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 腐った鬼さん» ありがとうございます！！更新頑張りますね！！ (2020年5月15日 16時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
腐った鬼(プロフ) - めっちゃ好きです！これからも頑張ってください！ (2020年5月15日 3時) (レス) id: ddcd1c8cd7 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 雪さん» ありがとうございます！！あまり評価が無いので面白くないのかな？と思っていたので凄い嬉しいです！！ (2020年5月6日 15時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tragic hero | 作成日時：2020年4月8日 7時
