99話 ページ5
貴方side
汰雅から、侑はこの部屋にいるって聞いたし…
ここで、あってるよね
『…開けるよ』
ノック無しに部屋のドアを開ける
侑｢？！…A、？｣
『…侑？』
侑がごしごしと顔を拭いた
『泣いてたの…？』
侑｢…泣いてへんわ、｣
侑がソファから立ち上がると、私の手を引いて抱き締めた
侑｢すまん｣
『…どうして謝るの？』
侑｢…守れんくて、すまん、｣
ずびっ、と横から鼻をすする音がする
『…大丈夫だよ、助けてくれてありがとう』
背中に手を回して、ぎゅっと抱きしめた
『それより、黒尾さんは？』
侑から離れてそう聞くと、侑が眉間に皺を寄せる
侑｢…あいつなら1階におる｣
『わかった、ありがとう』
ドアに手をかけて開けると、手首を掴まれた
侑｢あいつんとこ、行くんか｣
『うん。色々聞かないと。』
ほおか、と侑が言うと手首を握る手を離す
『…ありがと、』
背伸びをして侑の額にキスを落とし、部屋を出た
＊＊
ｺﾝｺﾝ
『失礼します』
ドアを開けて、中に入る
黒｢！…おじょーさん、どーしたんデスカ？｣
私の手を引いてベットに押し倒す
『懲りてないですね、黒尾さん。私に命を救ってもらったこと自覚してますか？』
ぺちっ、と黒尾さんの額にでこぴんをする
黒｢そーですネ｣
私から離れると、拳銃を向けられた時のように顔の横に手をあげている
『さて、黒尾さん。聞きたいことがあります。』
ベットから起き上がり、ソファに座り直す
黒｢なんでしょーか｣
さらっと私の隣に座る黒尾さんにため息をつきながら、質問をした
『どこの組織から私を殺すように命令されましたか？』
目を細めて見つめると、黒尾さんが顎を手に置いてにやりと笑う
黒｢それは言えませんね、秘密事項デス｣
『…そうですか』
私がここで引き下がると思ったら、大間違いだ
黒｢！？おおっ、と｣
ソファの上で黒尾さんに馬乗りになり、レッグホルスターから取り出した拳銃の銃口を黒尾さんの脳幹あたりに押し付けた
『言ってくれないのなら、このまま撃ちます』
『自分の命か、組織の秘密か。どっちを取りますか？』
黒尾さんは殺しても良いと言うかもしれない。マフィアのボスとは、そういうもの。
けど、そうではないという勘が私にはあるのだ
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紅映 花(プロフ) - ぷるーすとるさん» わーい！！！ありがとうございます！！！！！！！！！ (2022年3月26日 15時) (
レス) @page5 id: bf47e679f7 (このIDを非表示/違反報告)
ぷるーすとる - 一気読みしてしまいました…！すごく好きです！文章では伝わり切らないほどテンションぶち上がっております！ (2022年3月16日 22時) (レス) @page14 id: d164243b11 (このIDを非表示/違反報告)
紅映 花(プロフ) - ｼﾗｽﾁｬﾝさん» うわああああんんんんおまたせしてすみません！！！！！更新頻度あげられるよう頑張ります！！！ (2021年8月11日 20時) (レス) id: 363f6bd2a2 (このIDを非表示/違反報告)
ｼﾗｽﾁｬﾝ(プロフ) - 待ってました！ (2021年8月8日 16時) (レス) id: d01cf80ca9 (このIDを非表示/違反報告)
紅映 花(プロフ) - 月宮神楽さん» お待たせしてすみませんんんんんんん！！！！！侑はイケメンだと思ってます（ (2021年8月7日 19時) (レス) id: 363f6bd2a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅映 花 | 作成日時：2021年2月16日 19時
