貴方のために出来ること part.6【名探偵コナン】

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松田side


ガキ供が背を向けて帰っていくのを見ながら、煙草を蒸かす。すると隣にいた萩原が口を開いた。


「なぁ松田」


「あー？」


「Aのこと、あの子達に知らせるのか？」


「んな訳ねぇだろ」


「へ？」


キッパリと否定の言葉を口に出すと、萩原から間抜けな声が漏れる。


「Aが帰りたくねぇのか、帰りづれぇのか知らねぇけど。そのうち本人の意思で帰んだろ。俺はアイツの好きにさせる。ほっとけ」


「松田イケメン！」


「ふざけてねぇで行くぞ」


「おー。俺もAの好きにさせてあげよー」


仕事に戻る為、本庁へ足を向けた＿＿。






コナンside


「──って感じで見つからなかったんだ……」


「そうですか……」


昴さんの所に戻って今日の事を報告する。寂しそうに眉を下げる昴さんの姿は、本当にこの猫が大切なんだということがひしひしと伝わってきた。


「また探してみるから」と言ったけど「偶然見つけた時に捕まえてくださればいいですよ」ってことで、少年探偵団の今回の猫探しの依頼は保留という形で終わった。




((昴の兄ちゃん))
((何でしょう？))
((安室の兄ちゃんが“愛想つかしたんじゃないか”って言ってたぞ))
((ほぉー……？安室さんがですか……))
((元太！何で言うんだよ！))
((言ってただろー！))
((言わなくても良いことがあんだよ！))
((いえいえ。教えていただき、ありがとうございます(ﾆｺ))
((……何か急激に室温が下がったような気がしませんか？))
((クーラー付いてるのかな？))
(((赤井さん落ち着いて!?)))

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