貴方のために出来ること part.6【名探偵コナン】

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「チェシャ。この間は何故帰ったんだ？」


只今私は、この間のバーボンの件で秀一から呼び出しを受け、工藤邸リビングの床にて正座中です。フローリングで正座は痛い。めっちゃ座布団が欲s何でもありません。


私の正面にあるソファには、長いお手とおみ足を組んだ秀一様が。そして心を読んだかのように睨み付けてくる。…………おっかないですよ？


『……僕にも用事というものがあってー……；』


「ほぉー？ぼうやは“逃げた”と言っていたが？」


『ひどいなー、少年。そんな濡れ衣を着せるなんてー……；』


「チェシャ？」


真っ黒オーラを背負いながら、私を呼ぶ秀一。その表情は一言で言えば悪役。即非を認め、謝罪するしかない。


『ごめんなさいぃぃ!!逃げましたぁぁ!!(ﾋﾞｸﾋﾞｸ』


この間、逃げずに怒られておけば、こんなに怖い思いしなくて良かったかも知れない……。


長めのお説教を受け続け、心身ともにボロボロになっていく私。Aの時は「仕方がないな」ってすぐ許してくれてたけど、チェシャ猫には容赦ない。同じ猫科なのに……。猫か人かの違いなだけなのに……。


「聞いてるのか？」


『聞いてます……(ｼｭﾝ』






──やっと終わった頃には、足の感覚なんてまったくなかった。足がー!!って心の中で叫びながら、両手で両足を擦り続ける。そこにリビングの扉が開き、入ってきたのは探偵君。


「お説教終わった？」


『君も一緒に受ければよかったのにー』


「いや何でだよ……」


『一人より二人の方が怖いの半減s「チェシャ、反省の色がないようだが？」すっごく反省してます!!』


背筋をピンと伸ばして声を上げる。そんな私を見て、探偵君はにまにまと口角を上げた。その頬っぺた引っ張ってやりたい！


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