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バーボンが帰ったあと、優作さんと共に家の中に盗聴器の類いが仕掛けられてないか確認する。まあずっと見張ってたから、何もないと思うけど。……いや、考え込んでたときあった。あの時なら何されても気付かないわ。
ってことに気付いて、真剣に確認する。
『異常なーしでーす♪』
敬礼のポーズを取りながら、未だに昴の姿のままの優作さんへと報告。「ふふふ」と笑いながら
「ありがとうごさいます」
とやはり昴の声でお言葉を頂いた。そのまま優作さんと一緒に探偵君がスタンバってる二階の部屋に行く。扉を開けると、机に突っ伏している姿の探偵君が。
「あ〜〜〜〜〜〜……ちかれた〜〜〜〜……」
あはは。おっつー。優作さんと探偵君の二人のやり取りを少し離れた場所で眺めていると
「助演男優賞を貰いたいくらいだよ!」
『貰えるよー』
「本当かい?」
『うん♪昴そのものだったよー(ケラケラ』
「そう言えば……」
『「?」』
ふと思い出したように、私に視線を向ける探偵君が口を開いた。
「猫さん、さっき踞ってたけど大丈夫なの?」
「!大丈夫かい?」
『うん。考え事してただけだからー』
「……猫さんも考えるんだ」
『君には、僕が悩み1つないヤツに見えるんだ?』
「ごめんなさい!」
少しだけ圧を向けてやれば、間髪いれずに謝ってきた探偵君。何でこう失礼なやつばかりなんだ!ふざけんな!なんて思う。けど、まあいいや。帰ろうって思い至り、踵を翻してドアノブに手をかけながら声を掛ける。
『僕帰るー』
「ダメだよ!」
『なんでー?』
やること終わったのに?と首を傾げながら問い掛けた。
「赤井さんに引き留めて置くよう言われてるんだから!」
『んー?まだ何かあったっけ?』
「安室さんの件で怒ってるんじゃない?」
あー……お説教ですかね?それは避けたいので帰りたいと思います。
『僕の代わりに怒られといてー』
「それはおかしい!!」
『ばいばーい』
するりと扉をくぐり抜け、廊下をダッシュ。後ろから探偵君が追いかけてきてるけど、追い付かれないように階段を全段飛び越え玄関へ。ニャハハ♪って笑顔で手を振り、御暇した。
今度、秀一に会ったらお説教かな……なんて不吉なことは、記憶から放り出して家に帰る。
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夜空(プロフ) - いつも楽しみにしてます最近頑張ってください応援しています (2021年5月1日 15時) (レス) id: 15c1247fea (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - ベルモットさん» 作者の描写能力が乏しくて申し訳ありません。組織に加入した理由を簡単に説明しますと、組織を離脱する赤井さんの代わりに明美さんを見守る為です。シェリーのような感じで、夢主が仕事をする場面とはどういう意味でしょうか?理解力がなくて、申し訳ありません。 (2019年6月17日 23時) (レス) id: 6ba5bde614 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - あと、夢主人公が何故黒の組織に加入したのかが知りたいです。 (2019年6月17日 22時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 始めは動物系苦手でしたが、ストーリー性が深く吸い込まれる程で楽しくなって来ました。黒の組織絡みが良いですね。夢主人公が組織の仕事をしている場面をもっと見たいです。シェリーの様な感じで。 (2019年6月17日 22時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - 彩音さん» コメントありがとうございます。苦手系の話にも関わらず読んで頂き、そして楽しいと言って頂いて作者も嬉しい限りです。応援も有難うございます。ルパン達との絡みは先の展開をお待ちください。今後とも楽しんで頂ける作品になるよう精進いたします。 (2018年7月1日 21時) (レス) id: 6ba5bde614 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪丗 | 作成日時:2018年6月5日 22時