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Noside
Aたちが松茸採取をしている最中、大木に大きな引っ掻き傷を見付けた彼女。それを見て
『あ。奥に入り過ぎた。梅ちゃん！ミケブチー！戻るよー！』
「あ？何で？すぐそこに松茸あるみたいだぞ」
Aから５ｍほど離れた距離にいる梅原は、２，３ｍ先でにゃーにゃー鳴いている二匹を指差しながら彼女へ問い掛けた。
『ダメダメ！早く戻れ！ミケブチー！戻ってこーい！』
「「にゃぁ……」」
渋々と言った感じに戻ってくる二匹と、松茸採取に一番励んでいたAが、獲物直前でＵターンするという信じられない行動に疑問を持ちつつ、梅原も彼女へ近付く。
「なんなんだ……って何だこれ？」
梅原の視線の先にあるのは、Aが先ほど見付けた刻まれた大木。眉をしかめるように、その大木を見つめる梅原へ彼女は説明をした。
『ここから先は我のテリトリー。入ったものは容赦なく食らうぞ！うらぁ！って言う熊さんの主張だね』
「マジかよ……」
ミケブチの鼻を頼りに、松茸を探し続けていたAと梅原。彼女の体力はもちろんだが、普段の鍛練で一般人より高い体力を持つ梅原も、山の中であろうと楽々と二匹を追い掛けていた。そのせいか、大分森の奥まで進んでいたらしい。
「……立ち入り禁止みてぇな看板とか、ロープで区切られてたりしたか？」
『うーん？見た覚えはないなー。でも私たちの今いるここに人が入ると思うか？って聞かれたら、入らなそうだねって答えるくらいに森ってしてる』
「山ん中だから森ってしてんのは、あたりめぇだろうがな」
コント染みたことを話しながら来た道を戻るAたち。彼女の言った抽象的な言葉通り、現在彼女たちがいるのは、人の手が入っていないことが分かるほどの森の中。
松茸の採取に夢中になっていただろうが、Aが大事なものを見落とすようなヘマをするとは思えな……、好きな人や物に夢中なときは、回りが見えなくなるときもあるか。
梅原が持つ籠の中には、採取した松茸が山盛り。約三時間の間で獲得した数は51本。そのうちのいくつが彼女の腹に入ることやら。
そして今の彼女の脳内には松茸料理の数々が占拠しており、涎こそ出ていないが、にへらぁっとだらしのない表情をしている。そんな彼女を見た梅原は引き気味だ。
『ふふふ……松茸ご飯、土瓶蒸し、網焼き……ふふふふ』
「涎垂れてんぞ」
『うそっ!?』
「うそだ」
『んだー！』
と彼女の声が響き渡った。
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雪丗(プロフ) - kangarooさん» そうです(^^)その理解で大丈夫です！ (6月1日 0時) (
レス) id: 3aa07c1458 (このIDを非表示/違反報告)
kangaroo(プロフ) - 雪丗さん» お返事ありがとうございます！！夢主ちゃんが目をつけた黒いバイクはSegreto用に梅ちゃんが乗っている、という理解で大丈夫でしょうか .. ？何度もスミマセン（汗） (5月31日 21時) (レス) @page44 id: a52eba175e (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - kangarooさん» ご質問頂いた梅ちゃんのバイクの件ですが、崖から落ちて爆発したことで廃車→片山(モブ)さんの厚意で新車をゲットしました！サイドカーに関しては、神谷が後払いにて購入→ミケブチに奪取される。という流れになります。また不明点等ありましたら御連絡ください(^^) (5月31日 17時) (レス) id: 3aa07c1458 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - kangarooさん» お返事が遅くなり申し訳ありません。今作品をお読み頂きありがとうございます。梅ちゃんファンが増えて口角が緩んでます。によによです(笑) (5月31日 17時) (レス) id: 3aa07c1458 (このIDを非表示/違反報告)
kangaroo(プロフ) - 嬉しいです！ちなみに私も梅ちゃん大好きです。数少ないツッコミ役ですね。お疲れさまです、合掌。 (5月22日 21時) (レス) id: a52eba175e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪丗
| 作成日時：2019年8月22日 12時
