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私側と梅ちゃん側の台の上に、一匹ずつ鎮座してきたミケブチ。飛んできたピンポン玉を狙ってくる。それを捕られないように、腕を伸ばして打ち返していたが
「あ」
梅ちゃん側のミケが尻尾を使い、上手いこと弾いてブチへとパス。ブチもミケに習い、尻尾で場外へと弾けば、ピンポン玉はそのまま二匹のオモチャになった。玉と一緒にコロコロしてる。
『あーあ。捕られたー』
「はぁ……止めだ止め。疲れた……」
ラケットを台の上へ軽く放るように置いた梅ちゃん。壁側に備え付けられた木製のイスにどっかりと座って
「せっかく風呂入ったってーのに、すげぇ汗かいた……もう一回入るか……」
『あ。私も入るー。常連のおば様曰く、夜と朝の風景も一風違うって！』
「へぇ」
『興味無さげ……』
「疲れてんだよ……」
『これっぽっちで？』
「ちょっと待て。俺は今日十分働いたからな。ここまで一人で運転してんだぞ」
仕方ないじゃん。叔父さんに車借りて交互で運転しようと思ってたのに、ミケブチが「バイクがいい」「サイドカー乗る」って聞かなかったんだから。それに運転変わるよーって言ったのに、変わらなかったの梅ちゃんじゃんかー。私のせいじゃないぞ！
っていう私の心の声が聞こえたのか、梅ちゃんは大きなため息を溢した。そして「風呂入って、さっさと寝る……」と言いながら立ち上がり
「お前ら戻んぞ」
「「にゃあ」」
『おいこら。ピンポン置いてくるな。奪ったんだから持って来い』
梅ちゃんの言葉に、ピンポン玉を放置して駆けてきた二匹へ戻れと注意を掛ける。渋々と戻って行った二匹は
「にゃ」
「にゃー！」
ミケがピンポンの側へ近付き、私たちとピンポンの中間地点にブチが待機。ピンポン玉を前足でコロコロ弄って浮かせたミケは、尻尾を振ってブチへとパス。飛んできたそれを、ブチはワンタッチで尻尾を振り抜いて私へパスしてきた。
『……こいつら、芸を仕込まなくても素で稼げるね』
「……だな」
私と梅ちゃんを見上げながら、どこか誇らし気な表情のミケブチ。それに苦笑を漏らしながら、一度部屋へと戻り、夜の風景を堪能すべくお風呂へ向かった。
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雪丗(プロフ) - kangarooさん» そうです(^^)その理解で大丈夫です！ (6月1日 0時) (
レス) id: 3aa07c1458 (このIDを非表示/違反報告)
kangaroo(プロフ) - 雪丗さん» お返事ありがとうございます！！夢主ちゃんが目をつけた黒いバイクはSegreto用に梅ちゃんが乗っている、という理解で大丈夫でしょうか .. ？何度もスミマセン（汗） (5月31日 21時) (レス) @page44 id: a52eba175e (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - kangarooさん» ご質問頂いた梅ちゃんのバイクの件ですが、崖から落ちて爆発したことで廃車→片山(モブ)さんの厚意で新車をゲットしました！サイドカーに関しては、神谷が後払いにて購入→ミケブチに奪取される。という流れになります。また不明点等ありましたら御連絡ください(^^) (5月31日 17時) (レス) id: 3aa07c1458 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - kangarooさん» お返事が遅くなり申し訳ありません。今作品をお読み頂きありがとうございます。梅ちゃんファンが増えて口角が緩んでます。によによです(笑) (5月31日 17時) (レス) id: 3aa07c1458 (このIDを非表示/違反報告)
kangaroo(プロフ) - 嬉しいです！ちなみに私も梅ちゃん大好きです。数少ないツッコミ役ですね。お疲れさまです、合掌。 (5月22日 21時) (レス) id: a52eba175e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪丗
| 作成日時：2019年8月22日 12時
