90, ページ44
Aside
秀一の元を離れ、仕事場に戻る。
『また戻って来たときの為に部屋の解約しないでおこうって思ってたんだけど……、まさかこんなに早く戻ってくるなんて思わなかった。……まぁいいや』
いそいそとパソコンを立ち上げ、組織にハッキングを掛けていく。大量の情報の中から、今一番欲しい情報だけを絞り込むのは時間が掛かる……。やっと見つけた時には明け方だった。
【NOCである赤井秀一を〇〇で始末すること】
秀一が今日、日本を発つことは組織の情報網で嗅ぎ付けられていた。今からその情報を書き換えるのは無理があると思い、襲撃地点より手前で待ち構えることにする。
チェシャ猫へ変装し、防弾チョッキを着込み、武器をいつも以上に用意して車に乗り込む。
(絶対に殺らせない!!)
交通法なんて無視して(良い子は真似しちゃダメ)車を飛ばした。車を少し離した所で停めて、武器を担ぎ走る。
(……間に合った!!)
秀一1人になんて数だと思う程の人数。50人位はいるかな。
幹部まで登り詰めて組織のやり口を知っていることは、それほど驚異だって事なんだろう。
その中心には組織の幹部である、ジンとウォッカもいた。
『ニャハ♪こんな朝早くから精が出るね、お兄さん達』
「チェシャ猫!?」
「またテメェか、くそ猫」
『そんな嫌そうな顔しないで、僕と遊ぼうよ。ジン?』
「テメェと遊んでる暇はねぇ……、さっさと死ね」
パンッ!
乾いた音が響き渡った瞬間、開戦の始まり。
私は秀一が日本を発つまでの時間を稼ぐこと。
組織は私という壁を抜けて、秀一を始末すること。
縦横無尽に駆け抜け、相手を翻弄し、両手で持った銃を撃つ。
狙うところは脚、肩、腕、腹。相手が動けなくなれば、それで良い。
弾がなくなれば銃を持ち替え撃つ。
相手が落とした拳銃を拾って撃つ。
相手の懐に入り、拳や蹴りを入れ沈める。
少しずつ減っていく人数に、下っ端達は怯え出した。
「この人数を1人で……化物か!?」
『酷いなぁ……。君達が弱すぎるんだよ?』
怯えて動けなくなってる人達に、弾は勿体ないから殴って気絶させる。
「今回は随分と邪魔してくれるじゃねぇか、くそ猫……」
『ニャハハハ♪やっと遊んでくれる気になった?』
「言っただろ?テメェと遊んでる暇はねぇ、ってよ(ニヤ」
.
851人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪丗(プロフ) - まぁさん» コメントと誤字の指摘ありがとうございます。誤字は修正いたしました。睡眠不足になりながらも読んで頂けるなんてとても嬉しいです。ありがとうございます。最後まで楽しんで頂ける作品になるよう精進していきます。 (2018年6月23日 21時) (レス) id: 6ba5bde614 (このIDを非表示/違反報告)
まぁ(プロフ) - 只今睡眠不足になりながら読んで居ますとっても面白いので続きが楽しみです(*´ω`*) 60話目なのですが「不思議の国のアリス」は童話で童謡は歌です。 (2018年6月23日 21時) (レス) id: bc142c419e (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - ゆうさん» コメントありがとうございます。夢主ちゃんの恋は……どうなるんでしょうかね?作者もうまくいって欲しいと思ってます。ルパンは夢主ちゃんの遊び(イタズラ)相手です!これは変わることはないでしょうw最後まで楽しんで頂ける作品を作れるよう頑張ります。 (2018年4月26日 21時) (レス) id: a6201812ee (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - このお話では夢主ちゃんの恋が実るのか気になります!あとルパンも好きなので、出てくれてて嬉しいです!これからも頑張ってください! (2018年4月26日 20時) (レス) id: adda87380c (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - シーナさん» ありがとうございます。読んで頂いて作者もとても嬉しいです。 (2018年4月22日 22時) (レス) id: 6ba5bde614 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雪丗 | 作成日時:2018年4月18日 17時