83, ページ37
「……ダージリンクーラー」
『え?』
「飲んでるやつだ」
『あ、はい。そうです』
「良く飲むのか?」
『いえ。お酒を飲むのが初めてなので、“アルコール度数の低いものを”と、マスターに頼みましたら、これを頂きました』
「初めて?」
『そうです』
「……そうか」
……会話終了。どうしろと?
そんな時、20時になり取引時間になった。今現在この店にいるのは、マスターとジン、ウォッカ、そして私だけ。
うん。じゃあ仕事のはなs……
「兄貴、来やせんでしたね」
「チッ!元々気乗りしてなかったようだからな」
「どうしやしょう?」
「…………消すか」
めっちゃ物騒なこと言ってるー!君達が来るより前に居たのに、何この扱い!?おかしい!!
『えっと……お取り込み中、申し訳ありません』
「なんだ?」
『Segretoです』
「「は?」」
『ですからSegretoです』
「……お前が?」
『はい。来ているので消さないでくださいね?』
「…………」
首を傾げて微笑んでみたら、ジンが黙っちゃいました。
「てっきり只の客かと……」
『見えなくて申し訳ありません』
「いや、こちらこそすいやせん……」
私が頭を下げると、ウォッカも頭を下げた。ウォッカ、優しいんだね。そんな真っ黒な組織やめて普通の仕事すれば?
『では早速、御依頼して頂いたデータになります』
ポシェットからUSBメモリーを取り出し、二人の前に差し出す。それを受け取ったジンが、ウォッカに目線で合図する。それを受け、ウォッカは私の前に茶封筒を差し出してきた。……ん?
『中身の確認はしなくて宜しいんですか?』
「問題ない」
『そう……ですか?』
え?いいの?確認しなくて?ならテキトーにやっとけば良かった。ちゃんと必要なもの全部纏めちゃったよ。まぁ、いいや。終わったし帰ろー。
.
851人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪丗(プロフ) - まぁさん» コメントと誤字の指摘ありがとうございます。誤字は修正いたしました。睡眠不足になりながらも読んで頂けるなんてとても嬉しいです。ありがとうございます。最後まで楽しんで頂ける作品になるよう精進していきます。 (2018年6月23日 21時) (レス) id: 6ba5bde614 (このIDを非表示/違反報告)
まぁ(プロフ) - 只今睡眠不足になりながら読んで居ますとっても面白いので続きが楽しみです(*´ω`*) 60話目なのですが「不思議の国のアリス」は童話で童謡は歌です。 (2018年6月23日 21時) (レス) id: bc142c419e (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - ゆうさん» コメントありがとうございます。夢主ちゃんの恋は……どうなるんでしょうかね?作者もうまくいって欲しいと思ってます。ルパンは夢主ちゃんの遊び(イタズラ)相手です!これは変わることはないでしょうw最後まで楽しんで頂ける作品を作れるよう頑張ります。 (2018年4月26日 21時) (レス) id: a6201812ee (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - このお話では夢主ちゃんの恋が実るのか気になります!あとルパンも好きなので、出てくれてて嬉しいです!これからも頑張ってください! (2018年4月26日 20時) (レス) id: adda87380c (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - シーナさん» ありがとうございます。読んで頂いて作者もとても嬉しいです。 (2018年4月22日 22時) (レス) id: 6ba5bde614 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雪丗 | 作成日時:2018年4月18日 17時