貴方のために出来ること part.2【名探偵コナン】

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20分くらいしてお店の扉が開いた。入ってきたのはウォッカ。


(嫌な予感はしてたけど……マジか……)


彼は店の中を見渡し、私以外はマスターしかいないのを確認後、自身の腕時計で時間を確認した。


これはあれだ、私が取引相手だと気付いてないってやつでは？なら帰って良いかな？良いんじゃないかな？……やっぱダメか。


取り敢えず時間まではいないと駄目かなと思い、残っているダージリンクーラーをちびちび飲む。


ウォッカもマスターの正面席に座って、飲み物を頼んだ。






──取引時間５分前にまた扉が開く。入ってきたのは……


(げ!?ジンもいるの!?)


ウォッカとジンはセットなのかね？この間はジン一人だったけど。その前の取引の時は二人一緒だったし。もうここまで来たら覚悟を決めよう。


決めてここまで来たたんじゃなかったのかって？いやー……逃げれるなら現在進行形で逃げたいですよ？


ジンが私の存在に気付き、近寄ってくる。


(あ。私が取引相手だと気付いた？)


ジンは飲み物を頼んだあと、私の隣の席に座る。マスターが、ジンが注文したものを出す。
流石にこりゃ気付かれたな。うん。仕方ない、仕事をしよう。そしてさっさと帰ろう！そうしよう！


本気で覚悟を決めた私。でも口を開くより前に、ジンが口を開いた。


「お前……、良くこの店に来るのか？」


……はい？私が聞かれると思ってた言葉と、違う言葉を言われて一瞬脳が停止したんだけど。少し間が空いたけど、質問に答えるため口を開く。


『……い、いえ。今日が初めてです』


「……そうか。通りで見たことないわけだ」


これは世間話する流れなの？黙って良い？無視して良い？帰って良い??駄目ですね、わかります。


『えっと、貴方は良く来られるんですか？』


「……たまにな」


『……そうですか』


会話終了。何がしたいんだ？こいつ。


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