貴方のために出来ること part.2【名探偵コナン】

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取り敢えずどっかで休憩しようってことで、テラスのあるカフェに入る。
萩原さんと松田さんはコーヒーを。私は萩原さんの懐から何故か出て来た猫缶(チキン&サーモン)を、もきゅもきゅ食べながら話を聞く。


私にそっくりな猫(私だけど)が、瓦礫やシャッターに埋まってた萩原さんを助けた。その猫(私)は野良猫だったから、見つけたら飼おうと思ってたんだって。
猫缶を持ち歩いてたのは、御礼と言う名の餌付けをするため。
本人の前で言って良いの？まぁ、いいか。


私はあの爆弾事件の時、あの場を離れなかったら萩原さんに飼われてたかもしれないってことだ。


萩原さんはこの３年間、仕事の合間や休みの時に松田さんと探してたらしい。お手数をお掛けして申し訳ない。海の向こう側に居ました!!


でもごめんね、萩原さん。
私は今、秀一に飼われてるから。秀一のことが好きだから。
萩原さんの気持ちはすごく嬉しいよ。


『みゃあ(萩原さん、ありがとう)』


感謝を込めて萩原さんに頬擦りしたら、萩原さんは嬉しそうな顔をしてた。


あと松田さんにも頬擦りした。
萩原さんと再会させてくれてありがとう。
ついでに誘拐犯に仕立てあげてごめんね。って。






――カフェでお茶しつつ話してる(聞いてるだけ)うちに、萩原さんの中では３年前の猫＝私ってことにしたみたい。合ってるけど。


お陰でたくさん撫で回された。頭、顎、腹、背中などなど。
気持ちいいけど、さすがに撫ですぎ……。


だから萩原さんの手の届かない、対面に座ってる松田さんの膝に逃げる。


「えぇ!?何で松田のとこ行くの!?戻っておいで？」


『みゃう(ヤダ)』


「触られ過ぎて嫌なんだろ」


『みぅ(当たり)』


「ほらな。返事した」


「えぇ……そんなぁ……」


何てことしつつ、２時間くらい経ったので、そろそろお開きにしようってなった。


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