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“巫女一族の末裔”。アミィの言葉を聞いて、Aは押し黙ってしまう。そんな彼女に気付かず、言葉を続けるアミィは巫女一族のことを話し出した。

「先代・幻獣王様の心を奪った、唯一の人間の末裔!一度どんな人間なのか見てみたかったんだ〜!」
『……え?』

思っていなかったアミィの言葉に、下がっていた顔を上げて彼女を見るA。

「先代の幻獣王様には会ったことないけど、白銀の髪で赤目だったって聞いたわ!貴女は耳と尻尾も在るから、幻獣王様の血が濃いのね!」

幻獣の中でも妖精や精霊達は穢れに染まりやすい。なので昔から、巫女一族のことは彼女達の中で一目置かれていた。

巫女一族の浄化の力のお陰で、穢れに染まる仲間が少ない。……残念ながら居ないとは言えない。だが巫女一族が存在する前は、精霊や妖精達にとって死活問題だったのだ。

一時期には妖精達が、著しく数を減らしたこともあったそう。だが何百年もの長い間、巫女一族の献身的なお役目のお陰で、妖精達は今もなお健在。ガラン達ドワーフ族も、妖精族程ではないが似たようなものだったらしい。

アミィは妖精の中では若い方らしいが、巫女一族に感謝していると彼女に笑顔を向ける。ガランやバレッタも、Aへ感謝の言葉と笑顔を向けた。

『……っ』

ほろりほろりと、Aの眼から涙が溢れる。それを見たアミィ達は驚愕の表情に変わった。わたわたと慌てる三人。Aは涙を止めようと袖で拭うが、中々おさまらない。

Aは首都消滅の件を聞かれると思っていたのだ。なのに言われた言葉は感謝の言葉。お役目をこなし続けた一八年間。初めてのこと。

“それが貴様の仕事だ”
“出来なければ価値はない”
“役に立たないのなら、放り出している”

国の者達は、彼女達に感謝など伝えることなどなかった。それだけではない。彼らの鬱憤を晴らすためのひどい仕打ち。巫女であるAも実験動物のような扱い。巫女一族は、人としての人権すらなかったのだから。

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設定キーワード:女主人公 , ファンタジー , オリジナル   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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雪丗(プロフ) - キキさん» こちらにまで来て頂き、ありがとうございます。こちらの小説更新はカメさん以下の速度になるかと思いますが、少しずつ更新していきたいと思っております。今後ともよろしくお願い致します。 (1月24日 13時) (レス) id: b6a8bd3c6a (このIDを非表示/違反報告)
キキ(プロフ) - チェシャ猫が好きすぎて、こちらにも遊びに来たのですが…こっちもすごく面白いです!トレントの場面、ドキドキしました!どのキャラクターも皆、素敵ですね♪ファンタジーの不思議さやカッコよさがとても伝わってきます。無理なさらない範囲で、がんばってください! (1月23日 22時) (レス) id: cc6696e063 (このIDを非表示/違反報告)
如月 唯奈 - 雪丗さん» アドバイスありがとうございました!参考になりました! (12月16日 21時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - 如月 唯奈さん» アドバイスが出来るかはわかりませんが、小説を読まさせて頂きます。読み終わりましたら、如月様の小説の方へコメント致します。少々お時間下さいませ。 (12月12日 0時) (レス) id: a6201812ee (このIDを非表示/違反報告)
如月 唯奈 - 私もファンタジーのオリジナル小説を書いているのですが、表現が上手くできません……何かアドバイスくださいっ! (12月11日 21時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪丗 | 作成日時:2018年11月22日 0時

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