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ルパンはそう言って私の頬を、痛くないようにむにむにと引っ張る。
『はっへほひいほほ？』
「そぉ！Aちゃんにしか出来ないこーと♪」
『……ほへほひははひへ』
「そーんなこわぁい顔してたら出来ないからねぇ。伸ばさないと」
『ほははなふへひい！』
ルパンの手から脱出して、自分の頬を両手で擦る。楽しそうに笑ってる二人をジト目で見ながら、何するの？と問うとルパンが口を開いた。
「やって欲しいことって言うのは――」
私は今、チェシャ猫の顔と体型になり、少し小汚ない格好で路地裏で横向きに寝転がっております。何をしてるかって？それは
『ご、ごめんなさい！もうしないから許してっ！』
「ふざけんじゃねえぞ！小僧！」
「誰の財布を取ろうとしたのかわかってんのか!?あぁん!?」
『蹴)う"っ"!?ゲホッゲホッ!!』
げしっげしっと二人の男に暴力を振るわれているところだ。ただしその二人はルパンと次元。簡単に言えば演技中。
組織は子供の人身売買が裏の仕事。不本意ながら私は子供を装って、彼等の目に止まるように二人と協力して、その組織への侵入を試みているところだ。
大声でやっていたから、目的の相手の目に触れる。それに気付いた私達はアイコンタクト。
(あとは任せた！)
(おーけー！)
「ﾁｯ!あー……汚ねぇ！服が汚れた」
「……行こうぜ」
二人が去っていく姿を見ながら、演技を続ける。痛みに耐えているような表情。ゲホッゲホッと咳をしながら、痛んでいるはずの箇所を押さえる。壁に手を付きつつ、よろよろと立ち上がろうとする。けど簡単に立ってしまうわけにはいかないかと、膝から崩れてお腹を抱えるような仕草をしてみた。
すると寄ってきたのは一人の男。例の組織の頭だ。そいつは私に手を差し伸べながら
「ひどいことをする……」
って苦悶の表情。そう思うなら助けに入れ？って言葉は飲み込む。
感謝の言葉を言いつつ男の手を取り、立ち上がる。その男は私を、頭の天辺から足の先まで一通り眺めてから言葉を出した。「私のところに来ないか？君みたいな子を放っておけないんだ」と。
yes！って心の中で拳を握る。男の言葉に力なく頷いて、後ろに付いていった。
(ちょろい(ﾆﾏﾆﾏ)
そんな言葉と表情は出さないようにしながら。
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雪丗(プロフ) - ベルモットさん» 彼女の正体が記載されている話もありますので。そこを読んで頂いて、わからないことがあれば再度コメントを頂ければ幸いです。お手数をお掛けしますが、よろしくお願い致します。 (2019年6月16日 23時) (
レス) id: 6ba5bde614 (このIDを非表示/違反報告)
雪丗(プロフ) - ベルモットさん» この作品を読んで頂き、ありがとうございます。夢主の正体に関してですが、先を読んでおられない読者様がいらっしゃるかと思われます。ネタバレ防止のため、このページ内でのお答えは控えさせて頂きます。読み進めて頂ければ、 (2019年6月16日 23時) (レス) id: 6ba5bde614 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 夢主人公って人間ですか？ (2019年6月16日 20時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 読みました。原作、名探偵コナンを詳しく知っている方と思いました。私もコナンシリーズの夢小説を書いています。宜しければお読み下さい。黒の組織絡みで好みでした。 (2019年6月16日 20時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - 何かヤバイ組織かな？今のところは子供達をさらってる感じかな？ どうするんかな？ルパン達は何かお宝かもしれないのかな？ (2018年8月23日 16時) (レス) id: ae3d71bb82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪丗
| 作成日時：2018年7月22日 12時
