…交渉成立だ ページ8
〔……取引？〕
『そうだ、僕が現実世界に戻るまで、又は＿＿＿＿＿』
〔＿＿＿＿“自分が命を落とした時”、でしょ？〕
『…説明しなくても分かってるみたいだな。』
〔もちろん、君の考えてる事は丸分かりだからね、今だけは。〕
『もし僕が死んだら、この肉体をお前にやる。』
〔だから今は僕の言う事に従え、と。中々面白そうな事思いつくじゃないか。〕
jadeは楽しそうにそう述べた。
少し考えるそぶりを見せたかと思えばjadeは静かに口を開く。
心なしか少し周りの空気が重く感じる。
〔……答えはNOだ。〕
『…理由は？』
〔確かに取引内容は嫌いじゃない、とても魅力的だ。〕
〔でも大事な所を見落としてるよ、兄弟。〕
『大事な所って？』
〔…“君の意思”、そう、それが君の欠点さ。〕
『…ぁ？』
〔一つの事を深掘りしすぎて周りを見ていなかったり、時には周りを見過ぎて一つの事に気づけていなかったり…、器用なのか不器用なのか。〕
『何が言いたい。』
〔君だって一度や2度経験したはずだ、卑怯者は嘘を使い狩りをする。〕
『何が言いたいと聞いてるんだ！！』
〔……本当は、君も思ってるんでしょ？人間は滅びるべきだと。〕
〔だから意味なく死にこだわる、いざ死ぬとなれば生にしがみ付くのに。〕
〔僕の言ってる事が分かる？1番矛盾してるのかは君なんだよ、A。〕
…やっぱり、僕に難しい話はしない方が良いな。
無理に理解しようとしても理解できるわけ無いから。
…交渉は失敗に終わった、考える事なんて無い。
ゆっくりと、ポケットからナイフを取り出す、もちろんjadeが気付かないはずもなく。
〔…へぇ、僕を脅すの？〕
『お前を脅したとしても何も得られないのは知ってる、だから。』
『脅し方を変える。』
そう伝えナイフを自分の喉仏に持ってくる。
それを見た瞬間jadeの顔色が急変する。
ここまで顔色を変えるとは思ってなかった。
〔待て、きょうだ…！！！〕
Ink「ラピス！行き先を決めたよ！」
『……、』
Ink「…ラピス？」
『……えぇ、早かったですね。』
後ろから大声で名前を呼ばれる。
素早くナイフをしまい、後ろを振り返る。
既にjadeの姿は消えたが、気配はそこにあったままだ。
…Inkが選ぶAUは少し不安があるが、まぁ良いだろう。
jadeがこちらに付けば心強い部分もあるが、それは時間が解決してくれると願いたい。
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Smile(プロフ) - これ前作から見ていて,,,もうほんと続きが読みたくて読みたくて夜も眠れませんよ,,,応援していますので無理せず頑張ってくださいね! (12月4日 21時) (
レス) id: b9794ea8a9 (このIDを非表示/違反報告)
藍内/Ainai(プロフ) - 前作の時からヒッソリと見ていました。今回の続編も夢主さんの変化が大きくてとても続きが楽しみです。 (11月25日 17時) (レス) @page12 id: 53905ab127 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まかろん。 | 作成日時：2024年9月29日 1時
