最悪の交渉 ページ7
黄色い空間、宙を舞う紙切れ。
ここはDoodle Sphere、AUの守護者が住み着いてる場所。
急遽ここに移動することにはなったが、まだ問題が解決した訳じゃない。
fellの住人の安否、そして＿＿＿
Ink「ラピス、僕は暫く席を外すよ、これから向かうAUを決めないと。」
『…ええ、お気をつけて。』
僕に笑いかけ遠くへ向かうInkを見送る。
この場所が静黙に包まれた時、小さく口を開く。
ずっと視界に入り込んでいる「それ」に。
『……まさに地縛霊だな。』
〔守護霊と読んで欲しいなぁ。〕
静かに赤い瞳で微笑みかける、地縛霊。
肉体を持って僕の目の前に立っていないという事は、もう既にコイツの身体は消え去っているのと同じ事。
『なにが守護霊だ、ここまできたら、お前は単なる虐殺マシーンでしかないぞ、“jade”。』
〔……それって僕の事？？〕
jade、その言葉に少し驚き、キョロキョロと辺りを見回す。
そのあと僕の目をまっすぐ見つめ、自分を指差しそう尋ねる。
『お前以外に誰がいる』そう荒々しく呟く。
『お前の大好きな僕が名付けたんだ、感謝しろ。』
〔僕に対してはそんなに態度がでかいんだね、まぁそんな所も嫌いじゃないけど。〕
目を細めjadeを睨む。
こんな態度をとってもプレゼントを受け取った子供の様な笑顔でそう述べられる。
はっきり言って、気味が悪い。
さっきまで狂った様に僕の体を乗っ取り好き勝手していたのがまるで無かったかの様に。
〔ねぇ“兄弟”、僕がなんで君に執着しているか、君と思考が似ている所があるか、疑問に思った事は無い？〕
『…“兄弟”？』
〔そう、兄弟。君が僕の事をjadeと呼ぶなら、僕も好きな様に呼ばせてもらうよ。〕
『そうかよ。』
〔…ふふ、本当に君は矛盾が好きだね。〕
jadeが笑いながら呟く言葉にカチンと来る。
図星だから、かは分からない。
でもコイツが言う事の一つ一つに共感してしまうのも事実だ。
……やっぱり嫌いだ。
こいつと長々と話していてもいずれInkが戻ってきて独り言と思われて引かれるだけだから早めに話を終わらせるしかないな。
『…いいか、これからは僕の体を許可なく乗っ取るな、あと無差別に周りの奴らも殺すな。』
『どさくさに紛れて僕の事も殺そうとするのも許さないからな、良いな。』
〔……んー、いくら可愛い兄弟にそんな楽しくないお願い言われてもねぇ。〕
『これはお願いじゃない、
＿＿＿＿＿＿＿＿＿取引だ。』
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Smile(プロフ) - これ前作から見ていて,,,もうほんと続きが読みたくて読みたくて夜も眠れませんよ,,,応援していますので無理せず頑張ってくださいね! (12月4日 21時) (
レス) id: b9794ea8a9 (このIDを非表示/違反報告)
藍内/Ainai(プロフ) - 前作の時からヒッソリと見ていました。今回の続編も夢主さんの変化が大きくてとても続きが楽しみです。 (11月25日 17時) (レス) @page12 id: 53905ab127 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まかろん。 | 作成日時：2024年9月29日 1時
