B A B Y エ イ ト 4

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「ママさん、落ち着くよー！大丈夫だからね、」



大「亮ちゃん俺の方見て？……うん、頑張れてるからな、大丈夫やで。息ふぅーって」



亮「……ふぅっ……うっ…………ふっ、」



「うん、今じょーずに力抜けてるからね。……そのまま１回グッと力入れてみようか！」



分娩室に入って、亮ちゃんが呼吸法を頑張ってくれたおかげなのか進んでやっと息めるようになった。

やけど何回か息んだ時点で亮ちゃんがあまりの痛さにパニックになっちゃって呼吸が整わなくなって。

俺の顔見させて、一緒に呼吸をして何とかして整わせた。



「ママさん赤ちゃんの頭見えてきたよ〜、あとちょっとだからね！そしたら次の痛みきたら吸って吐いて、ね、息んでいこうか！」



助産師さんに言われた通り、亮ちゃんが息むのに合わせて俺は亮ちゃんの頭を支えて下が見えるようにして。

一生懸命息む亮ちゃんに鼻の奥がツンとしてくるのも早かった。



亮「……っ……ふぅっ……ん……ー！……」



「そうそう！もう1回！頑張ろう！」



亮「……ふぅーっ……んっっ……ん！…………！…………はぁっ」



大「…ｸﾞｽｯ……頑張れ頑張れっ」



「ママさん赤ちゃんの頭出るよー、下見て下見てー」



亮ちゃんが何回か息んだ時、赤ちゃんの頭が出てきて。

亮ちゃんの体型的に赤ちゃんは少し小さめって言われてて。

検診の時の赤ちゃんの推定体重も平均には満たしてなかったんやけど、それでも出てきてくれた頭は大きくて。

亮ちゃんの細い体に、こんなに大きい頭が入ってたんやな……。



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