8話 ページ9
自分でもわかるくらい目線を泳がせて言葉を返せば「ふ〜ん?」と言う顔をしたタルタリヤが目に入った
ごめん蛍ちゃん名前借りたよ
「先生。Aが居ても邪魔じゃ無いよね?」
急にタルタリヤが鍾離先生に問いかけた
その問いに鍾離先生は「?ああ」と答えた
「相棒には俺が後でモラと一緒に謝っておくからさ。君いつもフラッとどこかに行ってるから動向が掴めなくて困ってるんだよ。やっと一緒に食事が出来る機会だと思ったのにまた逃げられるとこっちも燃えてくるものがあってね」
『…………きもちわるい』
「酷いな」
ぐぐぐ、と力任せに私を無理矢理椅子に座らせたタルタリヤはにっこり笑って追加注文をし始めた
鍾離先生も孫を見守るおじいちゃんのような立場になって来ている気がする
私はもう諦めてタルタリヤから注文表を奪い取ってヤケクソで注文をし始めた
「はぁ゛〜、食べた食べた」
あれから私はただひたすらにご飯を食べていた
無言で
タルタリヤは「君ってそんなに食べれるの……?」と言う目をしていたが鍾離先生は「もっと食べろ。これも。あれも」と私のお皿に美味しい物をどんどん乗せていった
『もう少し高いもの食べておけば良かったかな』
「Aは俺の財布を破産させるのが得意だよ。これは自慢して良い程」
全く自慢出来ない。出来るとしてもファデュイ相手くらいでしょ
私はお腹いっぱい美味しい物を食べて眠くなって来たので「じゃあ私はこれで帰るね。ゴチです」とタルタリヤに手を振れば彼も手を振りかえしてくれた
鍾離先生には「お話楽しかったです」と一言言って、帰路についた
「ねえ先生。Aに、何を感じたの」
1人の少女の背が見えなくなったところでタルタリヤは腕を組んで佇んでいる鍾離に顔を合わせず聞いた
「懐かしい思い出が蘇っただけだ」
雲ひとつない璃月の空を見上げて懐かしそうな顔をした鍾離にタルタリヤは「なにそれ」と薄く微笑んだ
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75MQiGVSCwFC1RV(プロフ) - はわ、横棒とかを区切る為かと思いきや規則性からその真意に気づいてしまいました…。続きが出るのを楽しみにしてます! (5月8日 2時) (レス) @page17 id: 703a5f6103 (このIDを非表示/違反報告)
玉ねぎ - めっちゃ続きが気になります! (2023年4月9日 22時) (レス) @page12 id: faa7a99a5f (このIDを非表示/違反報告)
ててい - 新作ありがたいです🙏 とても面白かったです更新頑張ってください💪🔥 (2022年11月30日 19時) (レス) id: af57e42461 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おさけ | 作成日時:2022年11月29日 20時