黙りやがれ公子様 【3】

気付いてしまった ページ10

彼は、本当に私のことが好きなのでしょうか



「Aちゃん」



貴方のその優しい笑顔は本物なのでしょうか




「君だけを愛してるよ」



その言葉は本物でしょうか


いつからこんなに貴方のことを考えるようになったのでしょう


貴方が笑うととても心が締め付けられます


ーーーーー
『何してんだろ私……』


途中まで書いた文を見返してみると所々水滴で滲んだ文字が見える


こんなに好きになるなんてわからないじゃん


窓に打ちつける雨の音が今は何故かとても心地良い


こんなの、私の負けじゃん


『好きです…』


小さく呟いた彼への愛の言葉は雨音に掻き消された



ーーーーー
NO side


「いつになったら好きになってくれるのやら……」


タルタリヤは窓の外で吹き荒れる雨を光を灯さない瞳で見つめていた


「公子様……あの、報告書を…」


「置いといていいよ」


近くに立っていたファデュイの部下は何かが気に食わない表情をした上司に疑問と恐怖を抱きながら報告書を提出した


「それでは失礼しま「ねぇ、君はさ、想い人が自分の気持ちに気付いてくれない時、どうする？」………へ？」


部下は情報の整理に時間がかかった


公子様の口から想い人？？？あの公子様の口から？？？


「君、今失礼な事考えたでしょ」


「いえそんな滅相もない！！！！」



図星を突かれ体を大きく揺らした部下を横目で見てからタルタリヤはまた窓に視線を戻した


「で？どうなの」


「えっ、はい、あの……もっとアタックする……とかですかね？」


この返答は当たってるのか？！俺はまだ死にたくない！！と心の中で号泣しながらタルタリヤの返答を待つ部下にタルタリヤは心底つまらなさそうな顔をして「もう帰っていいよ」と部下を部屋の外に出るよう促した


部下は今まで見た事がないくらい速いスピードで部屋を出て行った










「あーあ、早く俺の事好きになってくれないかな〜」


心底楽しそうな声色で呟くタルタリヤの瞳は、まるで獲物を捕食しようとする肉食獣のようだった


ーーーーー

【こっち見てガイア先輩！】が人気？？？ですね

ネタ提供？めちゃくちゃ助かります！！！


完結、どうしましょうね………揺れ始める心…………




完結悲しいみたいな事言ってくれた人が1人でもいたので！！！！！！！！！！


ちょっと！！！！まだ粘ろうと思います！！！！！！！！！！！



仙霊は！！！！！水色にしました！！！！！！！

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