黙りやがれ公子様 【2】

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タルタリヤさんを起こさないようにそっと往生堂にあるソファに寝かせる



そして抱っこしてもらいたさそうな顔をしていた鍾離さんを抱き上げる



ふわぁいい匂いする



抱き上げられて満更でもない顔をしている鍾離さんに口角があがっていくのをなんとか抑える








「……ン゛…」


ボン！！！！！！！


急にばぶちゃんとは思えない低い声が聞こえてまた煙が充満した




「ゲホゲホッ……え、？何これ？あ… Aちゃん……俺あのクッキー食べてから記憶が無いんだけど何か知って…………る…………」




何事？！とびっくりしていたのも束の間ただタルタリヤさんが元に戻ったみたいだった


そしてタルタリヤさんは私に擦り寄って聞いてきたのだが私の腕の中にいる鍾離さんを見て固まった



「……………誰の子かな？？？？」




ーーーーー

ここまでの経緯をタルタリヤさんに話した


「へぇ〜……で？そのアルベドとか言う男は誰？」


『まずそこ？』



タルタリヤさんはちいちゃくなった鍾離さんを抱き上げ頬をずっとぷにぷにと突っついていた




「こうしてると俺たち夫婦みたいだね♡」


『あーハイハイそうですね』



旦那はディルックさんがいいです切実に




『あ、鍾離さんそろそろ離しておいた方が良いですよ。もうそろそろ元に戻ると思うので』


タルタリヤさんは「そうだね」と言って鍾離さんをソファに座らせた


鍾離さんも嫌でしょ。記憶がなくて気が付いたらタルタリヤさんの膝の上とか


私だったらいやだ。こわい





それから数分、またまたボン！！と音がして鍾離さんが元の姿に戻った


鍾離さんにも事の経緯を話した


「ふむ……ところであのクッキーはとても刺激的な味だったな」


『2人とも着眼点ちがいますよね？？？』



「俺もあれはフォローしづらかったなぁ」とタルタリヤさん


オイお前私が作った物なら良いんじゃないのか裏切り者




1人いじけていると鍾離さんがとんでもない爆弾発言を落とした














「そういえば…… Aは幼児相手だとあんな感じになるんだな」














それはもう満遍の笑みで


逆に煽りか？と思うほどのいい笑顔











「………先生？ちょっと一戦交えようか………」

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